【インボイス】Uber Eats の配達報酬には税金が乗るけどプロモーションやチップには消費税は含まれてる？

Uber Eats の配達報酬には税金（消費税）が入っています。

配達した直後には確認できないのですが、2週間ほど経過すると売り上げの画面に「税金」の項目が追加されていることが確認できると思います。

ただ、売り上げ総額の10％になっていないので、これはどういう計算になっているんだろう？と疑問に思いました。

インボイスで消費税の申告をするときにこのあたりを理解しておかないと困るので、どういう内約になっているのか調べてみました！

売り上げ画面の見方

明細を見てみると、売り上げは以下の4つの項目で構成されています。

これらを全て足したのが売り上げ総額になります。

正味の料金が19123円に対して税金が1914円となっているので、正味に対して消費税10％であることが分かります。

（ちなみに、後から税金が追加されているのではなく、元からあった金額を配達報酬と消費税に分けてるだけなので、残念ながら金額が増えてるわけではありません・・。）

それでは、プロモーションとチップに対しては消費税は含まれていないということになるのでしょうか？

アプリ上では確認できないので、Uberの管理画面で詳しく見てみましょう。

ここからUberの管理画面を見ることができます。（スマホだとログインできない場合があります）

ログインするとUberでの売り上げが一覧で表示されます。

メニューに「パートナー明細書」があるので、ここをクリックします。

明細書の一覧が表示されます。

左の「発行者：Uber」をクリックして、「請求先：Uber」に切り替えます。

これで配達パートナーがUberに対して発行した請求書を見ることができます。請求書なんて書いた覚えはないと思いますが、こうやってUber側が書式を作ってくれてるんですね。

あとは見たい日付のPDFをダウンロードすればOKです。

請求書を見てみると、「配達」の報酬が21037円（JCT＝消費税10％）となっています。

さっきの売り上げ画面だと19123円+1914円だったので、これを足すと21037円になり、計算が合ってますね。

その下に「紹介インセンティブ」という項目がありますが、アプリの売り上げ画面の4800円と金額が一致しているので、これがプロモーション（クエスト）に該当します。

ということは、配達報酬のように後から消費税が追加されるのではなく、プロモーションの報酬が付与された時点で消費税10％が含まれている、ってことです！

外税（税抜き表示）と、内税（総額表示）が入り混じっているため、わかりにくくなっていたんですね。

Uberの管理画面にはチップの表示はありませんでした。

チップについてはUberから支払われるのではなく、注文者から配達パートナーに直接支払われるからだと思われます。

チップの扱いについては、国税庁のサイトに説明されていました。

運転手等に対するチップは、運送等の役務の提供の対価の支払とは別に支出するものであり、提供を受ける役務との間に明白な対価関係は認められませんから、課税仕入れに該当しません（法21八、十二）。

とのことです。

なので注文者はチップに対して消費税10％を別で払う必要はないし、配達パートナーもチップの売り上げには消費税を納める必要はありません。（所得税は納める必要があります）

配達報酬は後から消費税が計算されますが、プロモーションには最初から消費税が含まれている、というのが答えでした。

そのため、どちらもインボイスを申告する際には消費税を納める必要があります。

チップについては消費税の課税対象ではないので、消費税を納める必要はありません。

ここまでインボイスで消費税を納める前提で話を進めましたが、そもそもインボイスに登録していない免税事業者であれば、消費税を納める必要はありません。

Uber Eats、出前館、menuでは、インボイスに登録しているかどうかに関わらず消費税分がもらえるので、登録しない方が消費税分が浮いてお得です。

Woltのみ、インボイスに登録していないと消費税分がもらえません。

ただ、フードデリバリーをWoltのみ稼働している人はほとんどいないだろうし、メインはUber Eats や出前館という人が大半だと思うので、基本的にはインボイス登録しない方がいいです。

この辺はすごくややこしいので、こちらの記事を読んでください。