【本音】ベテラン配達員が出前館(業務委託)で配達して感じたことを語ります

noshiftデリバリーワーク編集部

出前館(デマエカン)の業務委託配達員って、他のフードデリバリーと比較してぶっちゃけどうなの?稼げるって聞くけど本当?と、気になっている方は多いんじゃないでしょうか。

私はUber Eats(ウーバーイーツ)Wolt(ウォルト)DiDi Food(ディディフード)menu(メニュー)など、あらゆるフードデリバリーで稼働したことがあり、ベテラン配達員と呼べるほどの経験(総配達回数7000件以上)があるので、複数の選択肢がある中で出前館はどうなのか、っていうリアルな部分を紹介できるかと思います。

出前館は本当のところ稼げるのか、他社を押しのけてまでやる価値があるのかなど、実際に配達してみて感じた本音のところを語っていきます!

目次
  1. 給料はUber Eats を超えることも
  2. 現金払いを受けるかが大きく影響
  3. 他社デリバリーとの違い
  4. ぶっちゃけ配達アプリの中で何番目?
  5. まとめ

給料はUber Eats を超えることも

出前館はとにかく報酬が高いと噂には聞いていましたが、それは本当でした。

広告で見るような「月100万円も可能」っていうのは、正直なところ誇張はあると思いますが、高額報酬を売りにするだけはあるな、と感じました。

報酬単価が固定で高い

全案件がそうでないとしても、1件の最大報酬1980円はやっぱりそそられます。
全案件がそうでないとしても、1件の最大報酬1980円はやっぱりそそられます。

Uber Eats にはクエスト報酬がありますが、いつでも発生するわけじゃないし、クリアした後は実質的に配達単価が低くなります。

一方、出前館は配達単価が固定で、なおかつ1件当たりの金額が高いので、いつでも高い報酬を保つことができます。ここが最初に感じた出前館の強みですね。

配達履歴を見ると、Uber Eatsと出前館では1件辺り300~400円ほどの差がありました。 この差は大きいです。

クエストやブーストがあるとゲーム性は増しますが、稼働する曜日、時間、エリア、回数に縛りが発生するので、何も気にせず好きな時に好きな場所を選べるっていうのは新鮮に感じました。(本来Uber Eatsもそうだったんですが)

配達依頼のムラが大きい

単価だけ見ると確かに高額なんですが、問題になってくるのが配達依頼の頻度です。

出前館のみの稼働で、配達依頼が多い日では2万円ほど稼ぐことができました。逆に、配達依頼の少ない日の最低は5000円程度でした。

当然ながらUber Eats でも忙しい日と暇な日の差はありますが、1日の売上の差が4倍にもなったことはありませんでした。このように配達依頼の数によって1日の収益が大分変わるというか、非常にムラが大きいです。

詳しくはわからないのであくまで推測ではありますが、出前館には業務委託だけでなく時給制のアルバイトも採用しているので、注文がそこまで多くない時はアルバイトから優先的に振っているとかはあるのかもしれないですね。

業務委託の配達員としてできることは、少しでも効率良く配達し、来たる受注に備えましょう。

エリアによっても変わる

私が稼働している福岡エリアでは、明らかに出前館よりもUber Eats の配達依頼の方が多いです。

なので単価は低めでも頻度が高いUber Eats の方が安定して稼げる、というのが正直な感想です。

ただ、配達依頼がどの程度の頻度で入るかはエリアや時間によって左右されるので、実際のところは配達してみないとわかりません。

もし、Uber Eatsと同レベルに注文が入るエリアであれば、単価が高い出前館の方が稼げる可能性は大いにあります。

現金払いを受けるかが大きく影響

出前館では、現金払いの配達依頼を受けるかどうかを選ぶことができます。

拠点スタッフの方に希望を伝えれば、いつでも変更が可能です。

報酬が体感で2~3割アップ

最初は手間に感じて現金払いは受けてなかったのですが、物は試しと思い変更してみました。

すると、体感できるくらいに配達依頼の頻度が増えて、変更前に比べて報酬は2~3割増えました。

また、私が登録している拠点では、出前館拠点のグループLINEで配達件数ランキングが送られてくるのですが、ランキング上位者の7割以上が現金払いを受けている配達員さんでした。

このことからも、報酬を増やすには現金の影響が非常に大きいとわかりました。

現金の清算が必要

現金を受け付けると、稼働終了時に注文者から預かったお金を拠点に持っていって清算しないといけません。

他のフードデリバリーだと報酬と相殺したり、クレジットカードで清算できたりするんですが、出前館には現時点でそういった仕組みはありません。

家から拠点が近い人はあまり気にしなくていいと思いますが、距離があるとそれだけでもう1~2回配達できるじゃん・・。って気分になっちゃうんですよね。

一日稼働して疲れがたまっている中で、指定された時間までにいかないといけないし、これはなかなか大変でした。

コンビニ清算が可能に

以前は当日に拠点で清算しないといけませんでしたが、現金精算がコンビニ(ローソン、セイコーマート、ファミリーマート)で行えるようになりました。

しかも、翌日までに清算すればOKです。(土日分は翌月曜日)

当日中じゃなくてもいいので時間ギリギリまで配達できるし、なにより家に帰る前に拠点に立ち寄る時間と体力を確保しなくて良くなったのが非常に大きなメリットです。

これなら現金清算の手間が嫌でやりたくなかった人でも手を出せるんじゃないでしょうか。

他社デリバリーとの違い

他のフードデリバリーとの違いは色々ありますが、その中でも特に気になった3つを取り上げます。

①早押しで配達依頼を取る

出前館は配達依頼が来た時に、早くタップした人が配達できるシステムになっています。(menuもこのシステムを採用しています)

このシステムでは常に配達アプリに集中しないと注文を取るのは難しいです。適当に移動しながら、注文が入ったら止まって操作する、みたいなことをしていては注文は取れません。

ただ、こういった仕組みだからこそ、稼げる人はとんでもない金額を稼げる、ということが起こります。

のんびりやりたい人には向いてないですが、集中してガッツリ稼ぎたい人には向いてます。

②グループLINEの登録が必須

拠点のグループLINEを登録し、そこで拠点と配達員の情報共有を行います。

今後の稼働予定に関するアンケートや、配達依頼が多く入っているエリア、配達員の位置情報といった、立ち回りを考慮する上でも重要な情報も発信されるので、配達の待ち時間にチェックしておいた方が良いです。

私の所属している拠点では300人以上のグループになっていて、配達員からの質問なども書き込まれています。

もちろんこれも参考になる情報ではあるんですが、毎日50件以上のメッセージが溜まっていると、その中から重要な情報を見分けるのも大変になってきます。

③領収書を書くことも

注文者から依頼があれば、領収書を手書きしなければいけません。

そのため毎回領収書の束を持ち歩く必要があり荷物とやることが増えて大変に感じました。

ただ、実際に稼働していた中で、領収書を書いたことはほとんどなかったです。

もしもの時のために領収書を持っておく必要はありますが、配達のたびに書く準備はしなくて大丈夫です。

ぶっちゃけ配達アプリの中で何番目?

私はこれまで様々なフードデリバリーで配達してきましたが、報酬面、サポート、アプリの使用感などなど、総合的にどのサービスが気に入っているかというと・・

1位はUber Eats、2位はDiDi Food、そして3位が出前館、という位置づけになりました。

報酬単価の高さは大きなメリットですが、現状は配達依頼数が不安定で、稼げる日と稼げない日の差が大きいのが一番の理由です。

あとは早押しシステムですね。交通安全に気を付けて運転に集中するのが大事なことだと思っているので、こういうところで神経をすり減らすのは良くないなと感じます。

回数クエストがないため、配達件数に追われず、より自由な働き方ができるという点は気に入っています。

まとめ

配達依頼数があまり多くないのと、早押しで注文を取るシステムで、正直なところ報酬面は安定感に欠けています。専業で使うには少し物足りなさを感じました。

Uber Eats だと回数クエストをクリアしにくい副業の方は、固定報酬の方が恩恵を受けやすく、おすすめできるんじゃないかなと思います。

とはいえ、配達依頼の数は地域や時期で異なりますし、早押しで注文を取るというシステムも向き不向きがあるので、一概には言い切れないところがあります。

稼げる配達エリアなのか、システムが自分に合うのか、とにかく一度使ってみることが大事です。

出前館はキャンペーンを打ってどんどんシェアを伸ばしているところなので、今後はますます注文は増加傾向になると予想されます。(配達員も増えて取り合いも激しくなるかもですが)

他社フードデリバリーと組み合わせて時間帯や今いるエリアで使い分けてもいいし、報酬アップキャンペーンを狙って稼働したり、手段を増やしておくことが重要だと思います。

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