完全栄養食のベースフードはダイエットに活用できる? 実際に試してみた

noshiftデリバリーワーク編集部

ベースフード(BASE FOOD)は、手軽に栄養を摂れる完全栄養食です。最近はコンビニでベースブレッド(パン)やベースクッキーを売っているので、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

「完全栄養食」→「栄養がある」→「カロリー高そう」といった印象を受けるかもしれませんが、上手に活用すればダイエットに役立つんです。

この記事では、ベースフードの特徴やダイエットの基礎知識、ベースフードをダイエットに活用する際のメリット・デメリットなどをまとめました。

私がダイエット中に活用した時の感想もご紹介します。

目次
  1. ベースフードの特徴と価格&ダイエットに重要な栄養素は?
  2. ベースフードを食べるだけでは痩せない! ダイエットに活用する方法
  3. 【45日挑戦】ベースブレッド&ベースクッキーをダイエットに活用した感想
  4. ベースフードをダイエットに活用・4つのメリット
  5. ダイエット中のベースフードのデメリット
  6. 【種類別】ベースフードのカロリー・糖質・たんぱく質一覧
  7. まとめ(ベースフードとダイエット)

ベースフードの特徴と価格&ダイエットに重要な栄養素は?

完全栄養食とは?

完全栄養食(※)とは、1食で1日に必要な栄養素の3分の1が摂取できる食品のことです。

ベースフードは「簡単に食べられて栄養が摂れる主食」をコンセプトに、以下の3種類が発売されています。

  1. BASE BREAD(ベースブレッド)
  2. BASE Cookies(ベースクッキー)
  3. BASE PASTA(ベースパスタ)

栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。

パスタは調理が必要ですが、ブレッドとクッキーは袋を開けるだけで食べられる手軽さがあります。自宅だけでなく会社や外出先でも食べやすいのが嬉しいですね。

また、どの種類も賞味期限がかなり長いのも便利な部分です。

  • ベースフードについて詳しくはこちらの記事をチェック

ベースフードの価格は?

ベースフードの価格は、購入する場所によって異なります。

公式サイトでの定期購入(サブスク)が最安値で、コンビニなどの店頭で買う場合はかなり割高です。

ベースブレッドの価格比較
公式ショップ(初回)約164円
公式ショップ(2回目以降)約184円
店頭248円

ベースフードは全粒粉が使われているため、これまで全粒粉のパンやパスタを食べたことがないと、やや癖があると感じるかもしれません。

まずはコンビニで購入して味を確認した後、公式サイトのセットで好みの味をセット買いするのがオススメです。

ベースフードを食べるだけでは痩せない! ダイエットに活用する方法

ダイエットの基礎知識

脂肪1キロを消費するのに必要なのは約7200kcalといわれています。1ヶ月で1kgの脂肪を減らす場合、1日に消費すべきカロリーは約240kcalです。

しかし、体重はカロリー計算どおりに減っていくわけではないのは、一度でもダイエットをした経験がある方はご存知だと思います。

水分などで数百グラム程度の変動はあるので、毎日決まった時間に体重を測定してグラフにすることがオススメです。

1日に必要なカロリーは、活動量によって異なります。食事量を極端に減らしてカロリーが少なすぎると、体が飢餓状態になり痩せにくくなってしまいます。

また、筋肉がごっそり減ってしまうとリバウンドしやすくなるので注意が必要です。

参考:食事 カロリーとは(外部サイト)

次の章からは、ベースフードをダイエットに取り入れる場合にオススメの方法をご紹介します。

ダイエットに活用する方法1:一食を置き換え

1日のうち1食をベースフードに置き換えて、通常の食事よりカロリーを抑えるのが一番手軽な方法です。

ベースブレッドとベースパスタの1食分のカロリーは以下のとおりです。

  • ベースブレッド410~528kcal(2袋)
  • ベースパスタ375~394kcal(1袋)

ベースブレッドはジャムなどのカロリーを足しておおよそ600kcal程度、ベースパスタはソースのカロリーを足して、おおよそ500kcal程度とします。

1日のうち、このカロリー以上を摂っている食事をベースフードに置き換えればいいわけです。

また、1日の最後の食事はさほど食べなくても大丈夫なので、ベースブレッド1袋(205〜264kcal)に置き換えるとさらにカロリーを減らせます。

栄養バランスが偏ると痩せにくくなるため、ベースブレッドかベースクッキーを上手に取り入れましょう。

ダイエットに活用する方法2:間食に活用

私は1日1回はどうしても甘いものが欲しくなるため、ベースクッキーかベースブレッドのメープルを活用していました。

コーヒーやお茶類と一緒にゆっくり食べれば、甘いものを食べたい欲求が収まるのでオススメです。

ベースクッキーは1袋152〜159kcalのため、私の場合は好物のハイカロリーなお菓子(250〜300kcal以上)よりカロリーを抑えることができた計算です。

最初は袋を開けたら全部食べていましたが、今は半分程度でも満足できるようになりました。

【45日挑戦】ベースブレッド&ベースクッキーをダイエットに活用した感想

実際にベースフードをダイエットに取り入れた時の感想をご紹介します。

筆者のスペック

小太りのアラフォー女性。在宅ワークで平日はあまり動かないため、週1回ジムに通っている。

痩せたいとは思いつつ、年齢的に体重はそう簡単に落ちないため、今年はとりあえず太らないことを目標としていました。

しかし、秋にご馳走を食べる機会が立て続けにあり、あっという間に2キロも増量……。まずは元の体重に戻し、その後は少しずつ痩せられるようにベースフードを取り入れました。

①急激に増えた2キロは最初の10日で戻せた

前の章で紹介した、ベースブレッドで「一食を置き換え」と「甘いものを食べたい時はクッキー」を実践しています。さらに、疲れた胃腸を休めるため「寝る4時間前から何も食べない」ことも取り入れ、お腹が空っぽの状態で就寝しました。

この方法で、急に増えてしまった2キロは比較的短期間で戻すことができました。ベースブレッドはスープ類、ベースクッキーはコーヒーや紅茶・緑茶と一緒に食べることで満腹感が持続します。なるべく空腹でつらい思いをしないことがダイエットのコツです。

②運動を増やさずに1キロ減少

体重が戻った後もベースフードを取り入れ続けたところ、25日後にはさらに1キロ痩せることができました。

ベースフード自体に減量効果があるわけではなく、あくまでカロリーをカットしつつ栄養はしっかり取った結果です。

25日で1キロでは大したことがないと思う方もいるかもしれません。しかし、約1ヶ月で1キロのペースなら、年間12キロの減量が可能です。

停滞期があっても地道に続けていれば、小太りから標準体重になれるかもと期待しています。

もう少しカロリーをカットし、運動も行えばさらにペースアップできそうですが、無理のないダイエットで1ヶ月に減らす体重は5%以下と言われているため、マイペースに続けていくつもりです。

ベースフードをダイエットに活用・4つのメリット

1:たんぱく質と食物繊維がしっかり摂れる

公式サイトに「サラダチキンに飽きた時」という謳い文句があるとおり、ベースフードにはたんぱく質がしっかりと含まれています

たんぱく質はダイエット中には特に大事な栄養素です。普通の白米やパンよりもたんぱく質が多いことは大きなメリットと言えます。

また、ダイエット中には意識して摂りたい食物繊維も豊富です。

【ダイエット豆知識】なぜたんぱく質が重要なの?

たんぱく質=筋肉の材料

たんぱく質は、太りにくく痩せやすい体を作るために必要な筋肉の材料です。筋肉が多いほど、ただ生きているだけで必要な「基礎代謝」が増やせます。

基礎代謝は、筋肉量が最も多い十代をピークに徐々に下がってきます。

「食事量はそんなに変わらないのに、若い頃より太ってきた……」という経験がある方もいるのではないでしょうか。

無理なダイエットで筋肉量が減少してしまうと、なにもしなくても下がっていく基礎代謝がさらに下がってしまい、カロリーを消費しにくい体になってしまうので注意が必要です。

たんぱく質は1日どれくらい摂れば良い?

活動量によって異なりますが、体重60kgの人なら1日に約60gのたんぱく質を摂取するのが目安です。体が1回で処理できるたんぱく質の量は限られているため、こまめに摂るように心がけましょう。

吸収できなかったたんぱく質は、排出されてしまったり脂肪として蓄積されてしまったりするので注意が必要です。

朝・昼・晩で20gずつ摂取する場合、ベースブレッドなら13.5gが摂れるので、残りを食事で補いましょう。

参考:なぜ?「タンパク質を摂ると痩せる」と言われる3つの理由解説!おすすめの摂り方も(外部サイト)

ベースフードのカロリー、糖質、たんぱく質については、以下の章にまとめました。

【種類別】ベースフードのカロリー・糖質・たんぱく質一覧

2:カロリー計算が楽

カロリー計算は面倒なイメージがありますが、アプリを使えば簡単にできます。

私は「あすけん」を使っていますが、ベースフードは全種類登録されているのですぐ入力できて非常に楽です。

あすけんの画面
あすけんの画面

カロリーだけでなく栄養素も確認でき、ベースフードは栄養がしっかり摂れることがよくわかります。

どのくらいの栄養が摂れたかグラフで確認可能
どのくらいの栄養が摂れたかグラフで確認可能

私は「ゆる糖質制限コース」を使いたかったので有料会員になりましたが、あすけんは無料コースでも十分使いやすいアプリなのでオススメします。

あすけんのアドバイス画面
あすけんのアドバイス画面

日々の入力結果は、アドバイスをタップすると採点してもらえます。

バランスのいい食事でエネルギーを抑えると、高得点がもらえるのが嬉しいです。

  • あすけんのアプリはこちら
あすけん

【ダイエット豆知識】カロリーを極端にカットするのは逆効果?

あすけんを実際使ってみると、カロリーが多すぎても少なすぎても得点が低くなることがわかります。「摂取カロリーが少ないのはダイエット的には良いことなのになぜ?」と思いますよね。

摂取カロリーが基礎代謝以下になると、体が「危険かも(飢餓状態)」と認識し、省エネモードに入ってしまいます。自動車に例えると低燃費状態で、少ないガソリンでもたくさん動ける、つまりカロリーが消費しにくい体になってしまうわけです。

基礎代謝以上のカロリーは必ず摂取して、省エネモードの体になることを防ぎましょう。

参考:食べないダイエットの失敗から学んだ「基礎代謝以上、消費カロリー未満」の教訓【でぶみ・ゆうの出張授業3】(外部リンク)

3:糖質はやや少なめ

ベースブレッドの糖質は、普通のパンの6割程度であることもメリットです。

通常のパン(特に菓子パンは危険)は、糖質や脂質の数値がかなり大きく、ダイエット中は控えざるを得ませんが、パン好きな人にはストレスですよね。

ベースブレッドなら罪悪感が少なく食べられるのでオススメです。

4:普通の間食よりも栄養が摂れる

間食としてチョコレートや普通のクッキーを食べていた場合、ベースクッキーやベースブレッドに変更すればこれまでより栄養が摂れます

繰り返しになりますが、栄養が不足していると痩せにくくなってしまうので、日々の間食も栄養素を意識して取り入れるようにしましょう。

ダイエット中のベースフードのデメリット

コストがやや高い

公式サイトの定期購入で購入すれば、ベースブレッド1食分(2袋)は368円程度です。

外食よりは安いものの、節約を意識した自炊メニューよりはコストはかかってしまいます。

クッキーで置き換える場合は4袋必要で、毎日続けるのは割高だと感じる金額です。

糖質や脂質などの制限系ダイエットには不向き

ベースフードはダイエット向けに開発された商品ではないため、糖質や脂肪がしっかり含まれています。このため、糖質や脂質を制限するタイプのダイエットには向いていません。

糖質と脂質を同時に多く摂ると太りやすくなるため、プレーンをアレンジする時にジャムやはちみつを大量にかけないように注意しましょう。

【種類別】ベースフードのカロリー・糖質・たんぱく質一覧

ベースフードのカロリー、糖質、たんぱく質の含有量を表にまとめました。

それぞれの特徴も記載しています。

ベースブレッドのカロリー・糖質・たんぱく質

ベースブレッド
種類カロリー糖質たんぱく質
プレーン205kcal20.7g13.5g
ミニ食パン・プレーン233kcal22.2g13.5g
カレー253kcal24.7g13.5g
チョコレート255kcal25.9g13.5g
シナモン262kcal26.1g13.5g
メープル264kcal27.1g13.5g

ベースブレッドは、プレーンが一番低カロリーです。そのままだと味気ないですが、通常のパンのようにジャムやバター、チーズなどいろんなアレンジで食べられます。

一方、シナモンとメープルは一番高カロリーですが、スティックタイプで食べやすく、なにも付けなくてもかなり美味しいです。

私はプレーンとメープルがお気に入りで、よく食べています。

ベースクッキーのカロリー・糖質・たんぱく質 

ベースクッキー
種類カロリー糖質たんぱく質
さつまいも152kcal16.0g6.8g
アールグレイ153kcal15.9g7.6g
抹茶153kcal15.2g7.0g
ココア154kcal15.0g7.7g
ココナッツ159kcal14.6g6.9g

ベースクッキーは、カロリーや栄養素がほぼ同じなので好みでチョイスしましょう。

一番甘みを感じるのはココナッツで、私は甘いものが食べたい時によく食べています。

ココアとアールグレイは、他の3種類とは異なりざくざくした食感で噛みごたえがありました。リニューアルによって他と同じサクサク食感になるとのことで、美味しいとは思いますがちょっと残念です。

ベースパスタのカロリー・糖質・たんぱく質

ベースパスタ
種類カロリーたんぱく質糖質
フィット チーネ375kcal29.8g39.8g
アジアン394kcal30.1g43.5g

ベースパスタは麺の味に特徴があるので、自分好みのソースを見つけるまでちょっと試行錯誤しました。パスタはコンビニなどの店頭では買えず、ネット販売限定です。

1食の満足度は高いので、麺類が食べたい時に上手に取り入れるとよいでしょう。

まとめ(ベースフードとダイエット)

体に無理がない長期間のダイエットでは、日々の摂取カロリーを少しでも減らしていくことが基本です。

しかし、カロリーを極端に減らす、もしくはカロリーが適正でも栄養不足だと、体の防衛反応が働いて痩せにくくなります。

ベースフードは、たんぱく質をはじめ栄養がしっかり含まれていることがメリットで、長期計画の減量には取り入れやすいと言えます。一方、糖質や脂質を厳密に制限するダイエットには不向きです。

ベースフードをダイエットに取り入れるなら、

  • 一食を置き換え
  • 甘いものが食べたいや間食はクッキー

がオススメです。

カロリー計算がしやすいメリットを生かして、毎日のカロリーをちょっとずつ減らす時に活用してみてください。

デメリットはコストがかさむことと、厳密な糖質や脂質制限系のダイエットには不向きであることです。

また、私のように1日1回なら飽きることはないと思いますが、2食取り入れる場合や飽きっぽい人は、ベースブレッドのプレーンでアレンジを工夫するのがオススメです。

クッキーは種類が多く賞味期限も長いため、一番のお気に入り以外も買っておくとよいでしょう。

私は今後もベースフードを上手に取り入れて、マイペースでダイエットを続けていくつもりです。

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