新大阪エリアのDiDi Foodは稼げる?地方から遠征してみた感想

noshiftデリバリーワーク編集部

フードデリバリーはここ数年で広まったサービスで、新たな働き方としても定着しつつあります。話題性もあるし、誰でも簡単にできるとの噂を聞いて、私も一度は経験したくなりDiDi Food(ディディフード)Uber Eats(ウーバーイーツ)の2社を体験してみました。

この記事では、フードデリバリー初心者が新大阪エリアで期間限定の稼働をした体験談や失敗談、そして稼ぎの事情をご紹介します。

プロフィール

総長 (30代男性,自営業,高知県在住)

インターネット関連の事業を運営しています。頻繁に国内旅行をしているので「旅先でフードデリバリーを」との思い付きから配達員を始めました。

フードデリバリーの魅力の一つが入眠が良くなるという実感です。

目次
  1. フードデリバリーを始めるまで
  2. 新大阪でDiDi Food配達に挑戦!
  3. DiDi FoodとUber Eats の比較
  4. 新大阪エリアの稼ぎはどうなのか
  5. 新大阪エリアで2週間稼働した感想
  6. まとめ

フードデリバリーを始めるまで

私が配達員として働く決意をしたのは2020年8月のことです。当時、私の住む高知にはフードデリバリーサービスはなく、必然的に県外での稼働を検討していました。

ちょうど2週間程度の大阪旅行の予定があったので、それに乗じて計画を立てました。

Uber Eats はすぐ登録できず

フードデリバリーで最もメジャーなのはUber Eats(ウーバーイーツ)です。

配達パートナーに登録しようと、氏名・住所・銀行口座情報などを入力していたところ、途中から先に進めなくなりました。このままでは登録を完了させられません。

サポートに問い合わせるなど対策を試みますが、大阪に行く日程は決まっているのであまりのんびりもしていられません。まずは他社で稼働することにしました。

DiDi Foodに登録してみた

大阪で展開しているフードデリバリーサービスを探したところ、DiDi Food(ディディフード)を見つけました。DiDiフードの登録は何の問題もなくすぐ完了できました。

登録に必要なものは以下の3つです。

  • 基本的な個人情報
  • 銀行口座情報
  • 本人確認証明書の写真

個人情報などを入力した後、Zoomによる事前研修を受けて登録が完了しました。

研修は登録時期によって異なります

配達に必要なグッズ

事前に準備したものは以下の5点です。

  • 折りたたみ自転車
  • 自転車用スマホホルダー
  • ウエストバッグ
  • 日焼け対策各種
  • エネルギー源(森永製菓のラムネ)

初期費用として約2万円かかりました。これ以外に追加購入したものはありません。

自転車を折りたたみ式にした理由は、車に載せて移動ができるからです。

旅先で稼働するならレンタル自転車という手もありますが、長期間だとそれなりの費用がかかってしまうため、それなら自転車が手元に残る方が良いと判断しました。

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新大阪でDiDi Food配達に挑戦!

準備を整え予定通り新大阪に向かいます。

パートナーハブで配達バッグを受け取る

まずは市内にあるパートナーハブで配達用バッグを受け取ります。これで配達が可能となります。

なお、配達バッグはデポジットです。4000円が報酬から天引きされますが、バッグの返却によって返金される仕組みになっています。私のように旅先だけで稼働する場合、地元に戻る前にパートナーハブに寄って返却します。

さっそく稼働→いきなり数珠鳴り!

登録完了の夜、早速アプリをアクティブにして配達に挑戦してみました。

初心者は不利で注文が回ってこないのでは……などと心配していましたが、そんな心配をよそに開始から5分程度で配達依頼がありました!

アプリのマップを頼りに自転車を走らせ5分程度で店に到着。受付番号を伝え料理を受け取ります。受け取ったことをアプリに示すと「お届け先」が表示されます。

お届け先に向かっている途中、アプリが連続的に鳴ります。どうやらこの間にたくさんの受注が確定したようで休む間もない忙しさです。

複数受注でトラブル発生

2件目のピックが終わった後、配達に向かわなければならないはずがアプリに表示されたのは3件目のピックでした。

まだ配達が終わってないのに次のピックが入るってどういうこと? 先にピックした商品はどうなるんだ??

次どうすべきかわからなくなり運営に電話したところ、「ピックの指示が表示されていればピックを、配達の指示が表示されていれば配達を」というシンプルな回答を得ました。

どうやら、ピック→配達、ピック→配達の順序が当然という自分の勝手な思い込みにより混乱していたようです。

今回の場合、2件目のピック→3件目のピック→2件目の配達→3件目の配達、の順が正しかったようで、アプリはそれを示してくれていたのでした。

最初は手さぐりになってしまいますが、こうやって電話で即対応してくれるのは安心できますね。

忙しすぎる時は手動注文受付に

2日間DiDiフードで稼働しましたが、注文は途切れることなく続きました。「注文の拒否権は無いのか? いくらなんでも忙しすぎる……」と思ったほどです。

これはアプリの「自動注文受付」を「手動注文受付」に切り替えることによって解決しました。

アプリのデフォルトは「自動注文受付」になっています

注文が入ったら受注or拒否を選択することで自分のペースで配達できます。

なお、自転車で走行中に注文を見逃したり、スマホ操作で停止したりする回数を減らしたい場合は「自動注文受付」が便利です。

Uber Eats でも稼働開始

先に登録を進めていたUber Eats の配達パートナー登録が完了し、ようやく配達が可能になりました。

Uber Eats 用のバッグ(通称ウバッグ)の使用は必須ではなく、他社バッグでも大丈夫です。私は手持ちのDiDiフードのバッグで配達することにしました。

さっそくアプリをON。 DiDiフードと細かい違いはあるものの、配達のやり方はほとんど同じで特に問題なくできました。

DiDi FoodとUber Eats の比較

実際に2つのアプリで稼働してみて感じた長所と短所をまとめます。

DiDiフードの長所と短所

長所

  • 注文確定前にピックと配達先のおおよその位置がマップに示される
  • 電話サポートを受けやすい
  • インセンティブが高額になりやすい

短所

  • 登録エリア以外での配達ができない
  • チップが発生しない
  • 少ない配達数ではインセンティブが発生しない

Uber Eats の長所と短所

長所

  • マクドナルドなどの特定の店を狙えば高回数が可能
  • チップがもらえる
  • 少ない配達数でもインセンティブが発生する
  • 登録エリア以外での配達が可能

短所

  • アプリのバグが多い
  • インセンティブの事情が複雑
  • 運営との連絡に難がある

結論:目的によって使い分けるのが吉

アプリの使用感やインセンティブの仕組みは、個人的にはDiDiフードの方が好みでした。

Uber Eats はインセンティブの仕組みが複雑で、短期ではあまりうまみを感じられませんでした。ガッツリ稼働するならUber Eats の方いいのかもしれません。

つまり、個人によってうまみが異なり、好みによるところが大きくどちらにも一長一短があるもので、目的によって使い分けるのがいいと思います。

新大阪エリアの稼ぎはどうなのか

最も関心が集まるであろうこのテーマ。約2週間稼働した結果をご紹介します。

DiDiフード

  • 配達回数 … 130回
  • 実働時間 … 約60時間
  • 報酬合計 … ¥76,825(うちインセンティブ ¥12,300)

Uber Eats

  • 配達回数 … 35回
  • 実働時間 … 約10時間 ※DiDiフードとの同時稼働時間も含む
  • 報酬合計 … ¥14,944(うちチップ ¥414)

今回はDiDiフードの稼働期間の方が長いため単純比較はできませんが、両社ともに平均で時給千円と少しといった感じでした。

  • 店舗での待ち時間削減
  • ピークタイム等の有利な時間帯を狙う

といった戦略が時給アップには必要と反省しました。

新大阪エリアで2週間稼働した感想

自転車でも楽に働ける

このエリアの良さは、何と言っても交通事情が易しいこと。地形的特徴から目立った坂路や橋が無く、走りやすさは秀逸です。

淀川を越える注文は注意

ただ、淀川を越える梅田エリアの注文も入ってきます。淀川を越えるのは体力的に少々キツイため、DiDiフードなら「手動注文受付」にして受注をコントロールするとよいでしょう。

新大阪駅南エリアが有利

新大阪駅より南の店舗から注文を受けることが多かったので、ここを狙ってスタンバイすることで効率よく稼ぐことができるでしょう。

近隣のエリアよりも「稼ぎ」は悪い?

このエリア以外での配達を経験していないので正確な比較はできませんが、実感として持っているのはピークタイム料金の発生が少ないということです。

新大阪エリアにピークタイム料金が発生していない時間帯に、隣の梅田エリアや吹田エリアではピークタイム料金が発生している。そんな体験が多かったように思えます。 「隣の芝生は青く見える」という現象かもしれませんが……。

とは言え、注文の頻度は文句なしなのでOKとしましょう。

まとめ

DiDiフードのみ参入の店舗とUber Eats のみの店舗が点在しているエリアなので、配達に慣れてきたら両サービスを並行して稼働することで効率よく稼働できるでしょう。

ビジネスの仕組み理解や自身の体調への関心など、「稼ぐ」以外にも良い副産物を得られるフードデリバリーは多くの人に一度は体験していただきたいと思っています。本稿がそんな方々のお役に立てたなら嬉しい限りです。

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