Uber Eats の配達車両はどれが稼げるのか!?自転車・原付バイク徹底比較!
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達といえば、自転車をイメージする人が多いかと思いますが、それ以外にはどんな配達方法があるか知っていますか?
乗り物によって体力面や経費面など、良いところ・悪いところは様々あります。
この記事では「どんな車両で配達できる?」とか「どの車両が一番稼げる?」といった疑問について、Uber Eats 配達歴3年以上(配達件数10000件以上)の経験と、配達仲間に教えてもらった話も交えてお答えしていきます。
- Uber Eatsに使える乗り物
- 自転車の特徴
- 稼げる!おすすめ自転車ランキング
- 原付バイク
- 50ccと125ccどっちが稼げる?
- まとめ
Uber Eatsに使える乗り物
- 自転車(徒歩含む)
- 125cc以下の原付バイク
- 軽貨物車や125cc超えのバイク
配達に使える車両はこの3パターンになります。
全てのエリアで対応しているわけではないですが、徒歩配達(ウーバーウォーカー)もできるようになっています。自転車と徒歩はいつでも簡単に切り替えることができます。
徒歩配達関連リンク
サービス開始当初は自転車が主流、今はバイクが主流に
2019年にnoshiftが行ったアンケート結果によると、8割以上の人が自転車で配達していることがわかりました。(アンケート項目で自転車と電動自転車は分けていません。)
サービス開始した当初は東京や大阪など都市部でしか配達ができなかったため、小回りが利く自転車の方がかえって楽なこともありました。
しかし、地方にもサービスエリアが広がり、そもそも自転車では距離が遠すぎて配達できない場所も増えてきました。
体力的なことやスピードが違うだけでなく、鳴りや単価にも影響が出てくるので、自転車からバイクの乗り換える人が増えていっています。
2023年には自転車以外の車両が半数を超えた、というニュースも出ており、今後はバイクが主流になっていきそうです。
車両関係の禁止行為
中には自転車で登録して原付バイクで配達する人もいたりするのですが、登録外車両での配達はアカウント停止の対象となるため絶対にやめましょう。
※配達中にもし事故を起こしたとしても、すべて自己責任になります。
ペダルをこがずに走行できる電動自転車は、ナンバープレートなしで公道を走ることができません。もちろん、Uber Eatsでの登録も原付になります。(電動アシスト自転車であればもちろん自転車でOKです)
125cc超えのバイクや軽貨物車でも配達は可能ですが、これらの車両は営業ナンバーを取得しないと登録ができません。
稀に自転車登録なのに乗用車で配達をする人がいますが、営業ナンバー取得せずに配達するのは違法なので絶対にやめましょう!
自動車配達の詳細は別記事にて解説します
自転車の特徴
- 小回りが効き、渋滞を回避できる
- 停める場所に困らないので、駐車禁止を取られない
- 運動やダイエットになる
- 車体差はあるが、車両代・修理代・維持費が比較的安い
- 体力を使う(よほど体力がない限り1日100kmが限界)
- スピードを安定して出すのが難しい
- ロングドロップを受ける恩恵が少なく、距離も限られる
自転車は元から持っている人が多く、税金はかからないし保険加入も必須ではないため必要経費も安く、軽い気持ちで配達を始めることができます。
自治体によっては自転車保険の加入は義務化されています
自転車はバイクほどスピードは出ない印象がありますが、信号や渋滞が多い繁華街だと自転車の方が早いこともあります。特に短距離の配達は自転車の方が有利です。
また、自転車は運動になることもメリットです。運動不足の解消や、ダイエットを目的としている人はピッタリですね。
体力が稼ぎに直結するといっても過言ではないため、本業に支障が出るほど疲れてしまうのは本末転倒です。
自転車の稼ぎやすさ
自転車は普通に稼ぎやすいです。やはりショートが多いので、距離料金は稼げなくても回数インセンティブで稼げるのが大きいです。
自転車の種類としては、大きな分けるとママチャリ、クロスバイク、ロードバイク、電動アシスト付き自転車があり、値段や性能はピンきりです。
時間や効率にこだわらず手持ちの車両でのんびりやりたいならママチャリで、稼ぎや効率を重要視するのであればロードバイク、という感じで考え方次第ですね。
自転車の種類ごとに、メリット・デメリットをまとめます。
ママチャリ
- 価格が安い
- 自転車の部品も安く、修理費用も抑えられる
- スピードが出にくいため、比較的安全
- スピードが遅く、配達に時間がかかる
- 長時間の配達になると疲労を感じやすい
- 他の自転車に比べると稼ぎは悪い
ママチャリのメリットはなんといっても安いことです。ホームセンターやドンキで売ってる1万円くらいのママチャリPRでも全然問題ないです。
1万円程度なら1日ガッツリ稼働すれば回収できるので、まずはお試しでやってみたい人にはオススメできます。
ただし、性能面でもそれなりなので、スピードが出しにくく時給効率を上げようとしても限度があり、疲れも感じやすいので長時間稼働がしづらいです。
本当に空いた時間にちょこっとやるくらいならいいですが、ある程度長くやることを見込んでいるのであれば、もうちょっといい自転車を買った方がいいでしょう。
クロスバイク
- そこそこ安い
- 自転車初心者でも乗りやすい
- ママチャリよりスピードが出る
- 見た目がかっこいい
- 安いと性能がママチャリとあまり変わらない
- ママチャリより部品代が高く、修理費用がかかる
- ロードバイクよりスピードが出ない
- 電動アシスト付き自転車より疲れやすい
クロスバイクは安いものであれば、Amazonで2~3万円程度で購入PRすることができます。
ただ、安いものは性能的にママチャリとそこまで変わらないことも多いです。いわゆるルック車というやつですね。
フレームの形状や乗り方が違うのでママチャリよりはスピードは出ますが、フードデリバリーで本気で使うなら、5万円以上のクロスバイクPRをオススメします。
ロードバイク
- ものすごくスピードが出る
- 前傾姿勢のため空気抵抗を受けづらく疲れにくい
- 体力があれば最も効率よく配達できる
- 価格が高い
- 前傾姿勢になるため初心者には乗りにくい
- 部品代が高く、修理費用が高い
ロードバイクは速く走ることに特化した自転車で、圧倒的にスピードが出せます。
本来は長距離走行用なので、配達用だと信号で停まったり、ピック&ドロップで降りたりで、短距離の配達だとクロスバイクとそこまで差を感じにくいかもしれません。
10万円より安い車両はいいクロスバイクより劣る可能性もあるため、10万円以上のロードバイクPRを選ぶことをオススメします。
電動アシスト自転車
- 安定したスピードが出せる
- 坂道を楽に登れる
- 疲れにくい
- 電化製品なので倒れたりなどの衝撃に弱い
- 車体が重く、小回りが効きにくい
- バッテリーが切れると重い
- 充電する手間がかかる
- アシストは時速20キロ程度まで
- 価格が高い
電動アシスト自転車PRはデメリットを多く挙げましたが、それを補って余りあるメリットが「圧倒的な疲れにくさ」です。
自転車配達はとにかく体力勝負です。一番稼ぎ時となる繁忙期に一日中走行するとなると、配達件数30件以上、その走行距離は最低でも100km以上になります。
元高校球児30代男性の私は体力には自信がある方ですが、クロスバイクで100km走ると、翌日には強烈な筋肉痛に襲われます。そのため、最低でも週に1.5日程度の休みが必要となってしまいます。
ところが、電動アシスト自転車に変えてから疲労は半減し、1ヶ月連続で休まず稼働できるほどになりました。
稼げる!おすすめ自転車ランキング
クロスバイクから電動アシスト自転車に乗り換えてみて、実際に疲れにくさや稼ぎやすさが向上したことを実感しました。
配達員仲間に聞いてみても、やはり同じように電動アシスト自転車推しの意見が多かったです。
私はフードデリバリーを専業でやっていますが、クロスバイクから電動アシスト付き自転車に変えて収入が2~3割増加しました。
結果として、最大月収40万円だったところ、簡単に50万円超えをできるようになりました。
報酬額が減少傾向にあるフードデリバリー業界でも、こういった工夫でまだまだ収入を伸ばすことはできます。
初期投資として10万円以上かかってしまいますが、効率アップで取り戻せるので、本気でやるなら検討してみましょう。
体力や予算に合わせて適切な自転車を選ぶ
体力に自信があって、毎日8時間以上自転車を漕ぐのを続けられる人は、ロードバイクPRがおすすめです。
スピードが出る自転車の方が効率がいいことは間違いないので、疲れという点を除けばロードバイクは最強です。
副業として運動しながらほどよく稼ぎ、初期投資を極力抑えたい方は無理に高い自転車を買わず、クロスバイクでも問題ありません。
自分の能力や目的に合ったものを選ぶことが重要ということですね。
原付バイク
- とにかく疲れにくい!
- 遠くまで配達できる
- 速度を安定して出せる
- ロングドロップで配達単価を稼げる
- 中心街から離れてしまう可能性が高い
- 車両代・修理代が高い
- ガソリン代、保険、税金がかかる
- 小回りが効かない
- 停める場所が少ない
自転車と違って漕ぐ必要がないので、バイクでの配達はとにかく疲れません。もちろん、何時間も連続で運転するのは決して楽ではないですが、体力に自信がない人でも問題なくやれます。
バイク配達はロングドロップになる傾向があり、ドロップ先が遠いほどドライバーが見つかりにくく配達調整金がつきやすいため、1回あたりの配達報酬は自転車よりも高くなる傾向があります。
疲れにくく稼ぎやすいなんてメリットばかりのように感じてしまいますが、車両購入費や修理費に加え、ガソリン代もかかるので、全体的なコストは自転車よりもだいぶ高いです
目的地がすぐ目の前なのに一方通行で進入できなかったり、一本通り過ぎてしまっただけで戻るのに時間がかかってしまったり、小回りが利かないのはデメリットと感じます。
原付バイクの稼ぎやすさ
自転車に比べて体力が必要ないため、長時間稼働しやすいです。
ロングが多いと単価は上がりますが、回数インセンティブをこなしにくいのは欠点といえます。Uber Eatsはロング配達よりショート配達を多くこなした方が金額は稼ぎやすいので、その点は微妙ですね。
ドロップ先が郊外だと、加盟店がある中心地まで戻ってくるのに時間がかかってしまうのも難点です。
また、バイクの整備代やガソリン代などの経費がかかるので、差し引きすると報酬額は自転車とそれほど変わらなかったりします。
原付バイク(50cc)
- 自動車の免許で乗れる
- 燃費がいい
- 車体代が安い
- 保険や税金が安い
- 法定速度が時速30km
- 二段階右折が必要
- 左車線を走らなければならない
50ccの原付は普通自動車の免許があれば運転できるし、持ってなくても原付免許なら取得するのはそこまで難しくありません。筆記試験だけで最短1日で取得することが可能です。
125ccに比べると車体が安いし、燃費がいいのでガソリン代も安いし、保険や税金も安いです。
欠点としては、時速30kmまでしか出せないことや、二段階右折をしないといけないこと、左車線しか走れないといった制約があり、思いのほか時間がかかってしまいがちです。
原付バイク(125cc)
- 30km/hの速度制限がない
- 左車線を走らなくていい
- 二段階右折の必要がない
- 50ccよりお金がかかる
- 二輪の免許がいる
- 停める場所がほぼない
原付二種と呼ばれるバイクで、普通の原付よりも大きくてスピードが出ます。
原付特有の制限がなく、車と同じ速度で走ることができます。原付バイクで左側を30キロで走るのって、追い越しされまくってけっこう怖いんですよね……。
原付免許や普通自動車免許では運転できないので、二輪の免許が必要になります。
400ccまで運転できる普通自動二輪免許は費用も日数もかかりますが、125ccまでの小型限定ならけっこう楽に取得できます。
50ccの原付はまだかろうじて駐輪場がありますが、それ以上だと駐輪できる場所が限られてきます。基本、停める場所はないと思って行動しなくてはいけません。
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50ccと125ccどっちが稼げる?
50ccと125ccの両方で配達したことがある方達に話を聞いてみると、125ccの方が稼げるという意見が圧倒的でした。
やはり原付特有の制限がないというのが大きく、配達スピードに大きく影響があります。
※ただし、50ccバイクでもミニカー登録車であれば、30km制限もなく二段階右折の必要もありません。
長い距離を走ることが多い原付ではこの差は稼ぎに影響するほどで、月収にして2割程度は変わってきます。
免許取得・車体購入価格という手間や費用の面さえクリアできれば、125ccでの配達がオススメです。
ミニカー登録車に興味がある方はこちら!
まとめ
原付バイクと自転車どっちが安定して稼げるかというと、1年通じて安定して稼げるという点では、原付バイクの方が有利です。
理由はUber Eatsの報酬制度と閑散期の強みの2点にあります。
Uber Eatsの報酬制度
Uber Eatsの報酬制度は、注文が配達パートナーとマッチングしない時間が長くなるほど高くなります。
ロングドロップは自転車に振られても拒否されることが多いため、たらい回しになってバイク勢に回ってくる、ということが起こります。その結果、報酬額が高くなるわけです。
※Uber Eatsの報酬を高くするための工夫を理解するとさらに〇です。
閑散期の強み
閑散期は注文が入りにくいため、広い範囲の注文を取りに行く必要があり、広範囲を動ける原付バイクの方が有利です。
ただ、ピーク時間と繁忙期だけで比較すると、小回りが効き配達件数がこなせる自転車の方が、クエストをクリアするスピードが早く有利な傾向もあります。
エリアによっても変わる
様々な観点から比較すると、原付バイクが稼ぎやすいという結論になりました。
ただ、配達エリアによって注文と配達パートナーの数の需要と供給のバランスが異なるため、どこの場所でも原付バイクが絶対的に稼げるとは言えません。道路の走りやすさや、混み具合といった環境にも左右されます。
例えば東京の中心部のような、店舗と配達先が密集しているような場所だと原付は配達しづらくなるし、田舎の方だとそもそも自転車で配達するのは距離的に難しい場合もあります。
なにを重視するかを明確にし、レンタルで試してみるなど試行錯誤して自分に合った配達車両を探していきましょう!
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