配達バッグの仕切り・緩衝材どうしてる?ベテラン配達員が実践してるバッグの使い方!

noshiftデリバリーワーク編集部

Uber Eats(ウーバーイーツ) などフードデリバリーの仕事をしていて最も気を使うのが、汁漏れしないか・盛り付けが崩れないか料理が冷めないかではないでしょうか。

料理が崩れてしまうと再配達になってしまうし、気づかず渡してしまうと悪い評価を付けられたり、なによりせっかく注文してくれた方の満足度を下げてしまうことになります。

これらの悩みは、実は配達バックの中身や、道具の使い方を工夫することで解決できます!

仕切り・緩衝材を上手に使うと安定性が上がり、トラブルや不安なく効率よく配達できるようになりますよ。

配達件数10000件以上のベテラン配達パートナー目線で、仕切り・緩衝材の使い方など、絶対に知っておくべき実践的なテクニックを紹介します!

目次
  1. 失敗しない仕切り・緩衝材の選び方
  2. おすすめの仕切り・緩衝材はコレ!
  3. 配達バッグの中身を公開!
  4. 使わない方がいい仕切り
  5. バックに入れるものリスト
  6. Woltバッグが優秀
  7. 準備すべきおつりの額
  8. まとめ

失敗しない仕切り・緩衝材の選び方

仕切りや緩衝材として使えそうなものはたくさんありますが、「使えそうなもの」の中から、「実際に使えるもの」を選ぶのは意外と難しいです。

間違った道具選びは、バッグの出し入れ時のロスや、重量による疲労など、配達効率の低下につながってしまいます。

そこで、仕切り・緩衝材の選び方を、5つのポイントに分けて紹介します。

配達バックの内寸を測る

配達バッグにピッタリ合った仕切り・緩衝材を使うことで、料理をしっかり固定でき、汁漏れ等のトラブルを防ぐことができます。

サイズのあった道具を選ぶために、まずバッグの内寸を知ることが大事です。実際に使用しているUber Eats バッグの内寸を計測してみました。

  • 縦22×横40×高さ40(cm)

※2000回以上配達に使用したバッグのサイズを計測したため、新品とは大きさが少し異なるかもしれません。

この寸法を元に、最適な仕切り・緩衝材を選んでいきましょう。他のバッグを使っている方は、自分のバッグのサイズを測ってみてください。

仕切りとしても緩衝材としても使えるものを選ぶ

仕切りとしてしか使えない緩衝材としてしか使えない、というような使い道が限定されるものは、荷物が増える原因となります。

荷物が増えると稼働前の準備や後片付けが大変だし、配達中に荷物の出し入れがしにくくて時間のロスに繋がります。そして物が増えすぎて料理が入りきらなくなってしまったら本末転倒です。

なるべく少ない荷物で済むように、色んな使い方ができる道具を選びましょう。

できるだけ軽い物を選ぶ

1つ1つの緩衝材の重さにこだわることも重要です。

仕切り・緩衝材の両方で使えるものを選んで物を減らせたとしても、重い緩衝材を選んでしまうと、肩や腰など身体への負担が増してしまいます。

重量が気になる方は、車両にリアキャリアPR(荷台)をつけると体の負担が軽減されるのでおすすめです。

▼実際に取り付けてみたレポートはこちら

揺れに強い物を選ぶ

料理の汁漏れや盛り付けが崩れる原因の大半は、配達の際に道路の段差等で料理が揺れることで発生します。そのため、揺れに強い緩衝材を選ぶことが重要になってきます。

横揺れ対策として料理の間に緩衝材を入れている方は多いですが、縦揺れ対策までは意識されてる方は少ないです。

縦揺れは料理の上にバックのサイズに合うピタッとハマるような蓋をすることで対策できます。

具体的におすすめの緩衝材は後半で紹介します。

清潔感が大事!バッグの衛生キープは絶対!

バッグの中身は想像以上に見られています。商品を受け取る時や、配達で受け渡す時にのぞき込まれることはけっこうあります。

やはり食品なので衛生面は一番重要です。

崩さず綺麗に運んだとしても、汚い雑巾みたいなものに包まれていたら食欲も失せますよね。何度も使いまわしている緩衝材だと臭いが移る可能性もあります。

着替え用の服や汗拭き用のタオルを、緩衝材や仕切りとして使用するのは言語道断です。

料理と一緒に入れて衛生面で気になるものは、バッグ外の横ポケットを活用するようにしましょう。

おすすめの仕切り・緩衝材はコレ!

スポンジ(DiDiフードのバック付属品)

  • サイズ:縦19×横23×高さ7(cm)

DiDiフードの配達バッグに標準で付属してくるスポンジ素材の緩衝材です。付属品というだけあって非常に使い勝手がいいです。

バッグ内の料理の上にも横にもピッタリサイズで詰められ、縦揺れ、横揺れを吸収でき、商品の形を問わずに使えます。安定感があり、安心して料理を運べます。

非常に軽く、上に置いても料理を潰す心配がないため、縦揺れ対策のために料理の上にかぶせる蓋としても適しています。

似たようなウレタンフォームのスポンジ緩衝材PRがアマゾンやホームセンターでも買えるので、好きな大きさにカットして使うのもオススメです。

Amazonで購入ウレタンフォーム スポンジ緩衝材 25cm×25cm 4枚セットPR

タオル(汚れが目立ちにくいもの)

  • サイズ:縦70×横30(cm)

タオルは3~5枚程度あると便利です。当然ながら普段使いのものでなく、配達専用のタオルPRを準備しましょう。

清潔感がある白を選びたくなるところですが、白だと汚れが目立ってしまうので、グレー系の方が気に入っています。

万が一料理をこぼしてしまった時に拭けるし、雨で濡れてしまった時などトラブル対応としても活用可能です。(汚れや濡れたものを拭いたタオルで商品を包まないように注意)

保冷バック

  • サイズ:縦34×横13×高さ20(cm)

保温・保冷に優れているのはもちろんのこと、ほどよいサイズで商品を入れて固定するのにちょうどいいです。

私は中に入れるタオルの枚数を調節し、柔軟に形を変えられる仕切り・緩衝材としても使っています。

保冷バッグを仕切りとして使うことで、バッグの中で商品が動いてしまうのを防ぐことができます。

サバイバルシート

サバイバルシートPRも配達員の間では人気が高い緩衝材です。

商品を包み込むよう保護でき、アルミ製なので商品の保温にも使える、一石二鳥のアイテムです。

ただし、サバイバルシートは使用形状の自由度が高い反面、耐久性が低いので、買い替えペースが早くなりがちです。そのためコストパフォーマンスは若干低めと言えます。

また、横揺れに強いものの縦揺れに弱い性質があるので、他の緩衝材と一緒に使うのがおすすめです。

Amazonで購入[デリバリー専用サバイバルシート] フードデリバリー 配達 緩衝材 断熱シートPR

配達バッグの中身を公開!

実際に配達バッグにどのように仕切りや緩衝材を使っているのか紹介します。

パターン1(温かい料理または冷たい料理だけ)

一般的なよくあるパターンです。商品を置いた後に、横の隙間を埋めるように緩衝材を入れ、縦揺れ対策のスポンジで蓋をします。(画像は置き方が見やすいよう上にスポンジは置いていません)

揺れに弱い料理を運ぶ時は、商品の下に緩衝材を敷くことで、縦揺れを吸収することができます。また、温かい料理を運ぶ際に上に蓋をすることで冷気が入りにくくなるメリットもあります。

商品が少ない時は手持ちの緩衝材だけでは固定しきれないので、保冷バッグに入れることで安定させます。

パターン2(温かい料理と冷たい料理)

マックのセット(ハンバーガーとドリンク)だったり、牛丼とサラダのように、暖かい料理と冷たい料理を同時に運ぶ時は、温度が移らないようにスポンジを仕切りとして使います。

冷たいものだけ100均保冷バッグに入れるのも、仕切りとしては有効な手段ですね。

使わない方がいい仕切り

Uber Eatsのバッグに最初から付いている仕切りは使っていません。

理由としては、大きい料理を運ぶときに外さなければならず、マジックテープでの取り外しが面倒だからです。

仕切りとしてしか使うことしかできないのも微妙な点で、柔軟性がないので商品を固定することはできないし、衝撃吸収もできないし、あらゆる面でスポンジPRの方が使い勝手がいいです。

バッグ内部にくっついているドリンクホルダーは、飲み物を固定できて便利そうに感じますが、ドリンクをそのままの状態で渡されることってほとんどありません。

大半のドリンクは袋に入れて渡されるので、そもそも付属のドリンクホルダーに入らないことが多いです。

また、ドリンクホルダーがあることで隙間ができてしまい、料理をしっかり固定できなくなってしまったり、料理を取り出す時に引かかって落としそうになってしまったこともあります。

ドリンクホルダーはバッグに最初からくっついていますが、特に使うこともないし、むしろ邪魔になることの方が多いので、切ってしまってもいいと思います。

バックに入れるものリスト

いろいろと紹介してきましたが、実際に稼働する時にどのくらいの荷物を持って行くのかをリスト化してみました。

配達前にリストをチェックすると忘れ物の防止になるので、スマホのメモにでも簡単にまとめておくといいでしょう。

バックの中身

これだけの量を配達バッグに全部入れると商品を入れる時に邪魔になったり、使いたい時に探すのが大変なので、小物類はサブバッグやボディバッグに入れておくといいです。

サイドポケット

  • 軍手(チェーン外れなど車両不備の対策)
  • 飲み物
  • 汗拭きタオル

緩衝材用のタオルと汗拭き用のタオルは絶対に分けましょう。

Woltバッグが優秀

Woltの配達バッグを手に入れたので使ってみました。

これが思った以上に使いやすいです。

銀色の保冷ドリンクホルダーが2つ付属しているんですが、本来の用途であるドリンクを入れることはほとんどなく、仕切りや緩衝材の役割として使います。

ちなみに、大きい仕切り板も付属しますが、そちらは邪魔になるので使っていません。

使い方としては、こんな感じでスキマを埋めるように差し込むだけです。

ドリンクホルダー1つだけだと商品点数が少ない時にスカスカになってしまうのですが、2つあれば大抵の状況に対応することができます。

温かい商品と冷たい商品を仕切るのにも使えるし、松屋の味噌汁とかなか卯のプリンみたいな小物を運ぶ時にも便利です。

Woltバッグはキャンペーンで無料

Woltは配達グッズセット無料キャンペーンを頻繁にやっていて、配達バッグ、スマホホルダー、ジャケット、キャップなどのセットを無料で手に入れることができます。

送料が2000円かかってしまいますが、普通に買ったらバッグだけでも4000円はしますからね。

▼Wolt配達員の登録はこちら

準備すべきおつりの額

仕切りや緩衝材の工夫以外にも、持ち歩くおつりの額を最小限にすることで、バックを軽くすることができます。

小銭も数が多いと結構重いので、長時間配達する方は、持ち歩く額には気を配るとよいでしょう。

  • 1円:27枚
  • 5円:9枚
  • 10円:27枚
  • 50円:9枚
  • 100円:27枚
  • 500円:9枚
  • 1000円:20枚

配達員専業で現金対応を2年以上やってきて、この枚数のおつりを準備して足りなくなったことはないです。

27枚(9枚×3セット)9枚となっているのは、その方がコインケースPRから小銭を出しやすいからです。ぎっしり10枚ずつ入れてしまったら、寒い場合や、焦っているときにおつりが出しにくく、落としてしまう可能性があります。

また、私は五千円札を準備しません。おつりを返す何かの拍子に千円札と五千円札が混ざってしまったときに、渡し間違いにつながるリスクがあると考えているためです。

ただ1000円の数が増える分、数え間違いには注意が必要です。これは人によって好みがあるかもしれませんね。

まとめ

仕切り・緩衝材の使い方についてまとめます。

これは私の経験に基づくもので、人によっては合わないかもしれないし、別の方法が使いやすいということもあると思います。

実際に試してみて、自分にあった配達方法や道具を見つけることが重要です。

保温性を重視するのか、衝撃吸収力を重視するのか、それとも省スペースなのか、コスパなのか、何を重視するかは人によって違いますからね。

気になった物や情報はとにかく実践してみて、自分なりの最適な配達方法を見つけていきましょう!

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