マック地蔵って何?Uber Eats 配達パートナーが地蔵をする理由

noshiftデリバリーワーク編集部

「マック地蔵」という言葉をご存じでしょうか?

SNSなどでUber Eatsの情報収集している時に、目にしたことがある人も多いんじゃないかと思います。

この記事では、マック地蔵とはなんなのか、実際にマック地蔵をやってみてどうだったのか、配達件数5000件以上のベテラン配達パートナー目線で紹介していきます。

目次
  1. そもそもマック地蔵とは?
  2. マック地蔵は迷惑にならないように注意
  3. 配達パートナーがマック地蔵をする理由
  4. マック地蔵はいいことばかりではない
  5. 【実録】マック地蔵経験談
  6. 【結論】マック地蔵すべきか

そもそもマック地蔵とは?

Uber Eats 稼働中に、リクエスト待ちで待機していることを「地蔵」と呼ぶことがあります。

文字通り、お地蔵さんのようにじっと動かないことから付いた呼び方で、一種のネットスラングのようなものです。(地蔵自体はUber Eatsに限らず多方面で使われる言葉です)

その中でも特にマクドナルドの前で待機することを「マック地蔵」と言います。

ちなみに、マクドナルドはUber Eats だけでなく出前館DiDi Foodも加盟しているので、エリアによっては色んなバッグを持った地蔵を見かけます。

マック地蔵は迷惑にならないように注意

実際にマクドナルドの前を通ると、配達バッグを持った配達パートナーが何人も居座っているところを見かけます。

お店の前で集まって雑談して通行人の邪魔になっていたり、飲食したゴミやたばこの吸い殻を片付けなかったり、残念ながらマナーが悪い配達パートナーが問題になっていることがあります。

そのため、レストランからの待機場所について指示されたり、待機中の喫煙が禁止されている場合もあります。店舗前での待機禁止の張り紙をしているレストランもあるほどです。

一例ですが、店舗によってはこのような指示がされています。

マクドナルド各店舗によって指示は異なります。必ずその店舗の指示に従うようにしてください。

お客さんからの苦情が多くて、Uber Eats を辞めてしまうレストランも少なからずあります。また、Uber Eatsの配達員はマナーが悪い、こんな人に届けて欲しくない、と思われてしまうと、利用者が減ってしまいます。

レストランや利用者が減れば注文も減るので、結果的に収入の機会が減って自分自身の首を絞めることになってしまいます。

マック地蔵といっても店の目の前で待機する必要はありません。近い人から順番にリクエストが入るわけではないですし、ある程度距離を置いて迷惑ならない場所で待機しましょう。

地蔵マナー

  • 通行人の邪魔にならない場所で待機
  • 自転車の駐輪場所にも注意
  • 飲食した場合はゴミを片付ける
  • 喫煙は極力しない
  • 大声で話さない
  • 大音量で音楽を聴かない

配達パートナーがマック地蔵をする理由

配達距離が短い

マクドナルドでは基本的に短距離の配達しか入らないため、配達回数を稼ぎやすいです。

Uber Eatsは長距離の配達を1回するよりも、短距離の配達を2回した方が報酬が高くなるし、体力的にも楽です。あまり遠くに行ってしまうと戻ってくるのが大変というのもあります。

また、配達件数をこなすことでインセンティブ(クエスト)の条件をクリアしやすくなり、さらに報酬を得やすくなります。これがマック地蔵をする一番の理由だと思います。

待ち時間が短い

マクドナルドはオペレーションが洗練されていて、料理の提供が本当に早いです。

普通のレストランだと店の前で待機していても結局料理待ちの時間が発生してしまいますが、マクドナルドだと料理待ちが非常に短く、回転率がとてもいいです。

待ち時間は報酬が発生しないですし、短ければ短いほど効率が上がるので、配達パートナーとしてはマクドナルドの早さはありがたいですね。

孤独感が軽減

配達パートナーの仕事は他人とのコミュニケーションが少ない孤独な仕事です。

地蔵スポットはゆっくりコミュ二ケーションが取れる場であり、孤独感を軽減してくれます。

他の配達パートナーから配達に関する情報収集を行えるのもメリットです。

配達バックの中身や便利な道具とか、注文が入りやすいお店など、配達のヒントになることを教えてもらえたこともありました。

マック地蔵はいいことばかりではない

競合となる配達パートナーが多い

地蔵の数が多いというのは、競合となる配達パートナーが多いということです。

地蔵が多ければ自分への配達リクエストが入りにくくなります。

競争が激しくて余計に待機時間が長くなると本末転倒なので、見るからに地蔵が多いスポットは外した方がいい場合もあります。

なわばりがある

場所によっては「なわばり」が存在します。

外国人が異常に多い所や、古参以外は受け入れない雰囲気のある所があります。

そういった場所は、正直すごく居づらいです。

気候が辛い

極端に暑いときと寒いとき、特に暑いときは対処が難しいので辛いです。

ただ、そういうときは地蔵が少なくなりがちで、ポジティブに考えれば配達リクエストが多く入るチャンスかもしれません。

歩行者の目が気になる

歩行者側が気にしていなくても、こちら側はどうしても気になってしまいます。

慣れはありますが、お店の前に居続けると注目を浴びるためより視線が気になると思います。

【実録】マック地蔵経験談

1日マック地蔵

私の体感では1日マック地蔵をすると飛び抜けて稼ぐというより、安定して稼げる印象があります。

注文が入る間隔としては、忙しい日だと5分~10分程度で、暇な日は30分~40分程度待つこともあります。平均すると15分~20分ぐらいでしょうか。

また、マック地蔵とはいえ、もちろんマック以外の注文リクエストも受けます。大体「マック7:他店舗3」くらいの比率になりやすいです。

待機する場所は、多少お店から離れていても問題はありません。お店の前でずっと待機しているのはどう考えても迷惑なのでやめましょう。(たまにこういった配達パートナーの方を見ます)

ですが、離れすぎてしまうと受け取りに行く時間が長くなり、あまり地蔵の意味がありません。

そのため、私はお店の半径100メートル以内の迷惑にならない場所(公園や広い歩道)で待機するようにしています。

店内マック地蔵

お腹もすいたし休憩しようかなと思った時に、ハンバーガーを注文して店内で食べながらマック地蔵したこともあります。

マックは注文した商品がすぐに出来上がるし、食べるのにも時間がかからないので出来る技ですね。

配達リクエストが来た時に「○分くらいで出来ます。出来たら呼びますのでそれまでゆっくりされて下さい」と配慮してくださる店員さんも結構います。

とはいえ、長居し過ぎると迷惑になると思うので、節度を持って行いましょう。私の場合は30分経ってもリクエストが入らない場合はお店を出て外で待機するようにしています。

また配達リクエストが来たらすぐに対応できるように、注文しすぎは禁物です。

店舗によってはダメな場合もあるかもしれないので、必ず注文前に店内で待機しても大丈夫か確認しましょう。

【結論】マック地蔵すべきか

マック地蔵は待機時間を減らして安定して稼ぐことができ、短距離の配達で効率よく回数を稼ぐことができ、コミュニケーション力があれば情報収集にも有効です。

ただ、店の目の前で待機してお客さんや通行人に迷惑をかけている人や、マナーが悪く飲食・喫煙・居座りでUber Eatsの印象を悪くしてしまっている配達員がいるのも事実です。

もしマック地蔵をやってみたいという方は、少し距離を置いて迷惑をかけない場所を選び、バッグや自転車も邪魔にならないように注意し、飲食のゴミや喫煙マナーについてもしっかりと守りましょう。