Uber Eats のお兄さん案件とは?対処法を解説!
“お兄さん案件”というワード、Uber Eatsの配達パートナーをしている方は、SNSなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。
私はこれまで5000件以上配達してきましたが、お兄さん案件には何件か遭遇したことがあります。
初めてお兄さん案件を受けると、どうすればいいのかわからなくて焦ってしまうんですよね。
何回か経験していくうちにその焦りはなくなりました。焦らなくなった一番の要因は準備をしていたことにあります。
お兄さん案件とはなんなのか?ということから、お兄さん案件が起こると困ること、お兄さん案件があっても焦らない準備についてご紹介します。
▼基本の配達方法はこちらで解説
- お兄さん案件とは?
- お兄さん案件に遭遇したらやるべきこと
- お兄さん案件の後で起こりえるクレーム対策
- お兄さんに食べてもらいます、って食べていいの?
- お兄さん案件の目的は?
お兄さん案件とは?
ハンバーガー1個だけとか、普通では頼まないような少額の注文で、お届け先は市役所や駅など、公共施設であることが多いです。
そして配達メモに「連絡がつかないなら、お兄さんが食べてください」といった内容が書かれています。その文面からお兄さん案件と呼ばれるようになりました。
現金注文だと、料金を回収できないことが問題になります。
お兄さん案件にはいくつかパターンがあります。実際の文面を紹介します。
お兄さん案件の一例
- 「入り口に置いてください。連絡がつかないなら、お兄さんに食べてもらいます。」
- 「偽の注文は、ご自分で置いたり食べたりしてください。」
- 「場所に置いて、私はそれを望まない、あなたにそれを与えない、私はプラットフォームであなたに支払います。」
配達アプリ内の“配達メモ”の欄にこのようなメッセージがくれば高い確率でお兄さん案件です。
明らかに文面がおかしく、いかにも怪しいですよね(笑)ちなみに私の経験では一番上のパターンが多かったです。
こういった文面は変化していく傾向があるので、現在はまた別のパターンになっているかもしれません。あくまで参考程度にしてください。
お兄さん案件に遭遇したらやるべきこと
配達先に着いたら注文者に電話をかける
配達メモでお兄さん案件とわかったからといって、配達を放棄するわけにもいきません。
勝手にキャンセルしたらアカウントに悪影響があるし、配達完了すると現金が回収できません。
正常に終了するには、指定された配達先まで行って10分間待機する必要があります。
その10分のカウントは電話することによってはじまるため、配達先に着くと同時にできるだけ早く注文者に電話することが大事です。
サポートセンターに電話をかける
サポートセンターに電話をかけると、サポート側からも注文者に電話をしてくれます。
これによってサポート側にも注文者が不在ということ、お兄さん案件だということを認識してもらえます。
タイマーの作動方法
まずは、アプリの配達中画面から、左下の「^」をタップしましょう。注文者の配達情報が表示されます。
上記画面から右上にある電話マークをタップすると、注文者に直接電話を掛けることができます。
もし、電話をかけても出なかった場合は、「~さんは応答しませんでしたか?」の通知が出ます。
そこに「注文者に連絡があった事を通知する」の項目が出てくるので、「通知する」をタップすると、画像中央にあるような10分タイマーが作動します。
お兄さん案件の後で起こりえるクレーム対策
次のピックアップが遅れる
先ほども説明したように、Uber Eats では注文者がいなかった場合、配達先で10分間待機するルールになっています。
お兄さん案件では注文者は会うことはなく、強制的に10分間の足止めになってしまいます。
数珠鳴りで次のピックアップが入っている時にお兄さん案件に遭遇すると、レストランに到着するのが遅くなる可能性が高いです。
せっかく料理を作ってあったのに到着が遅くて冷めてしまった、などで低評価を受けてしまうかもしれません。
ピックが遅れる時の対応方法
10分待機の間に、ピックアップ予定のレストランに電話して、配達が遅延していることを伝えましょう。
焦ってしまって、どのように説明していいかわからない方のために、私が実際に使っている定型文を紹介します。
以下の通りに飲食店に伝えれば大丈夫です。覚えられない場合には、電話をスピーカーにしてこの画面を見ながら読み上げましょう。
お店に着いたときの対応も記載しておきます。
ピックアップが遅れることが確定した時点で早目に連絡し、到着した時に自分のせいでなくても謝罪をする。
事情もわからず遅れてきたら低評価を付けられるのも当然ですが、このように説明と謝罪があれば理解してもらえることがほとんどです。
注文者への対応
レストランよりも注文者の方がシビアであることが多いです。
レストラン側にとっては1日に何件もあるうちの1件ですが、注文者は1日に何度も頼む人は少ないですし、お腹が空いてる状態で待たされるとイライラしてしまいがちですからね・・。
商品を受け取って、次の配達を開始すると注文者にメッセージが送れるようになるので、そのタイミングでメッセージを送っています。
このような内容でメッセージを送り、注文者の方に少しでも安心してもらえるようにしています。
以上のようなやり方で今までお兄さん案件の後にクレームや低評価を防いできました。
お兄さんに食べてもらいます、って食べていいの?
配達メモには食べていいって書いてあるけど、本当に食べて大丈夫なのか疑問に思いますよね。
配達中の注文品がキャンセルになった場合の処理方法は、安全な方法で廃棄することとされています。
レストランに返却する必要はないので、処理は個人の判断に委ねられます。
フードロス問題もあって、やはり食べ物を捨てるのは抵抗がありますし、稼働に支障がなければ食べても問題ないでしょう。
よくSNSでは、胃袋に廃棄しました。っていうのを見ますね。
お兄さん案件の目的は?
結局、だれがなんのためにお兄さん案件をやっているのか、真相はUber Eats の紹介クーポンが関係しています。
クーポンを獲得する条件が、紹介を受けた人が新規で注文をすることなんですね。
それを悪用し、ハンバーガー1個など安い注文で条件を満たしてクーポンを増やしているわけです・・。
Uber Eats のアカウント作成には電話番号が必要ですし、同じ配達メモが何回も出てくるのもおかしいですし、組織的に行われてるものと予想されます。
配達パートナーにとっても足止めやクレームなどデメリットが大きいので、このような不正利用はUber Eats 側で対応してくれることに期待しましょう。