【Uber Eats、出前館】自転車からバイクに乗り変えて売上倍増!どれくらい稼ぎが変わるのか教えます
2023年になってコロナ禍もだいぶ落ち着き、フードデリバリー需要は以前に比べて減ってきています。
配達員をやっていても以前ほど稼ぎやすくはなくなり、どうやって稼ぎを増やか試行錯誤する日々です。
稼ぎを増やす上で多くの方が気になることとしては、自転車よりバイクの方が稼げるのか?単価や配達リクエストの鳴り方に差は出るのか?ではないでしょうか。
私の周りにも、ずっと自転車で稼働していたのにわざわざ免許を取ってバイク稼働に切り替えた方もいますし、実際のところどうなのか気になっている方は多いと思います。
そこで今回の記事では、自転車稼働からバイク稼働に切り替えるとどのくらい稼ぎが増えるのか、見落としがちな支出は何があるのか、などなど。
7000回配達した配達員の目線で、どんなメリット・デメリットがあるのか紹介していきます!
- 自転車からバイク稼働にするメリット・デメリット
- Uber Eatsは自転車とバイクで稼ぎやすさは変わるのか
- 出前館は自転車とバイクで稼ぎやすさは変わるのか
- フードデリバリー用にバイクを購入するのもアリ!
- フードデリバリー用オススメバイク紹介
- まとめ
自転車からバイク稼働にするメリット・デメリット
- スピードが上がり、配達効率が上がる
- 配達リクエストが来やすくなる
- 単価も格段に上がる
- 高単価案件も飛んでくるようになる
- 天候に左右されずに稼働できる
- 体力的に疲れにくくなる
- ガソリン代がかかる
- 自賠責や任意保険料がかかる
配達リクエストが来やすくなる
自転車からバイクに変えるだけで配達リクエストが鳴りやすくなります。
その理由は、自転車は短距離オーダーしか対象にならないですが、バイクは短距離だけでなく長距離オーダーも対象となるので、単純に受けられる範囲が広いです。
実際にどのくらい変わるかというと、自転車だと1時間1回しか鳴らないようなエリアで、バイクに変えてみると1時間2〜4回も鳴るようになりました。この変化には驚きました。
車両を変えるだけで配達リクエストが来やすくなるのは非常に大きなメリットだと思います。
高単価案件も飛んでくるようになる
先ほど説明したようにバイクは長距離オーダーを配達できるのが特徴です。
高単価案件=長距離オーダーがほとんどなので、バイクに変えるということは高単価案件を取れる可能性が上がるってことになるんですね。
また、高単価案件はロングオーダー以外にも注文量が多いオーダーでも発生しやすいです。
自転車だと人力で運ぶので荷物の重量が体力やスピードに影響してしまいますが、バイクであれば重量はほとんど影響しません。
1件あたりの単価も格段に上がるのも、バイク稼働の大きなメリットです!
体力的に疲れにくくなる
これは言わずもがなですが、人力からエンジンに変わるため体の負担はなくなります。
自転車だと2〜3kmのオーダーが基本なので、5回ほど配達すると結構疲れますし、1回の配達時間もかなり時間かかります。
バイク稼働だと、5〜10kmくらいのオーダーもガンガン飛んでくるようになりますが、全然疲れないです!
個人的にはこれが一番バイクにしてよかったなと感じる点でした!
ガソリン代がかかる
バイク稼働で一番大きなデメリットはガソリン代がかかることです。
ガソリン代もどんどん値上がりしていて、ついに160円代に突入してしまいました。出費が多くなると手元に残るお金も少なくなってしまうのでは?と心配な人も多いと思います。
私はPCX125に乗っていますが、満タンにしても1000円程で済み、約250km以上走ることができます。
実際に1日稼働して200km走った日がありましたが、ガソリンは1/3残っていてその日の売り上げは24780円でした!ガソリン代を差し引いても24000円は残る計算ですね。(報酬に対してガソリン代は約3%)
ガソリン代がかかるのはデメリットではありますが、車に比べてバイクは燃費がいいので、そこまで大きな負担にはならないです。自転車でやるより件数が伸びれば結果的にはプラスになりますしね。
自賠責や任意保険料がかかる
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | |
---|---|---|---|---|---|
原付(〜125cc以下) | 6910円 | 8560円 | 10170円 | 11760円 | 13310円 |
125cc超~250cc以下 | 7100円 | 8920円 | 10710円 | 12470円 | 14200円 |
バイクは自賠責保険に必ず加入しないといけません。
1年間で約7000円、5年間でも15000円でお釣りが来るので、1年間の売り上げに比べたらたいした金額ではありません。
長期で入るほど1年当たりの金額は安くなるので、ケチらず5年間で加入した方がいいです。(もし自賠責の期間が残っている途中で解約しても、残り期間に応じて返戻金があるので無駄になりません)
自賠責保険は強制加入だし、金額的にもそこまで高くないのであまり気になるものではないです。
重要になってくるのが任意保険です。バイク乗りならご存知の方も多いと思いますが、「2りんかん」には「東京海上日動」の保険があります。
Uber Eats 配達員はこれに入っている方が多いようです。
だいたいの方がミニマムプラン(対人・対物無制限)の年間32920円のプランに入っているようで、私もそちらに加入しています。
他にも以下のようなオプションも付いていて、かなり手厚い補償内容がついています
- 弁護士費用補償特約(自動車)
- 他車運転危険補償特約(二輪・原付)
- 個人賠償責任補償特約
- 自転車障害補償特約(一時金払い)
- レンタカー費用等不担保特約(車両運搬・緊急時対応費用補償
年間32920円でちょっと高く感じるかもしれませんが、2年目23640円、3年目21890円とどんどん安くなりますし、自賠責と合わせても年間4万円あれば足ります。
1年分まとめて払うとかなり大きな金額になってしまいますが、自転車に比べて2倍近く稼げるので、余裕で元は取れてしまいます。
必要経費と割り切りましょう。任意だから入らなくてもいいや、って考えでやってると事故った時に人生が終わります・・。
詳しくはこちらの記事も併せて読んでみてください。
Uber Eatsは自転車とバイクで稼ぎやすさは変わるのか
自転車 | バイク | |
---|---|---|
単価 | 安い | 高い |
オーダーリクエスト | されにくい | されやすい |
オーダー距離 | 短距離中心 | 短距離〜長距離 |
オーダー物量 | 少なめ〜普通 | 少なめ〜多い |
ブースト | 1〜1.3倍 | 1.1〜1.6倍 |
クエスト | 変わらない | 変わらない |
Uber Eatsでは、自転車とバイクで体感どのくらい稼ぎが変わるのかを簡単に表にまとめました。
単価
時間帯や曜日にもよりますが、自転車とバイクだと距離に対して単価が結構変わります。
同じ3kmでも自転車だとスリコ(300円)に対し、バイクだと542円と約1.8倍も金額に差が出ています。
バイクの基本単価が約550円だとすると、1日20件もしたら約5000円も差がつきます!
土日の趣味程度ならいいですが、専業で稼ぐためには間違いなくバイクの方が有利です。
配達リクエスト
Uber Eatsの配達リクエストはAIで振り分けされているのですが、自転車とバイクでは結構差が出ます。
これは多くの配達経験に基づいた予想ですが、バイクが一番鳴りやすくなっていて、バイク配達員が近くにいなかったり、ショート距離のオーダーだけが自転車配達員に選ばれるようなイメージだと思います。
- 配達リクエストの優先度
- バイク
- 軽貨物
- 自転車
- ウォーカー(徒歩)
配達リクエストの優先度はこのようになっていると思われます。
特に平日の晴天や、雨が降ってない雨クエストのような鳴りが渋い日には自転車ではほとんど鳴らないと考えた方がいいでしょう。
バイク | 軽貨物 | 自転車 | 徒歩 | |
---|---|---|---|---|
シングル3km以内 | ◎ | △ | ◯ | ◯ |
シングル5km以内 | ◎ | ◯ | ◯ | × |
シングル5km以上 | ◎ | ◯ | △ | × |
追いダブル | ◎ | ◯ | × | × |
追いトリプル | ◎ | ◯ | × | × |
バイクはどの距離案件でも一番強く、軽貨物は短距離より物量多い案件や長距離が優先されます。
自転車は、駅周辺や商店街などのショート距離優先で、ウォーカー(徒歩)は2km圏内のオーダーに限定されます。
バイクの取りこぼしを自転車や徒歩に流すイメージになるので、よほどの都心部以外は圧倒的にバイクが有利ですね。
また、自転車とウォーカーに関しては、追いダブルやトリプルはほとんど飛んでこないようです。これも稼ぎにくい理由のひとつですね。
オーダー物量
オーダー物量に関しては、そこまで自転車とバイクで変化はありません。
しかし、スーパーなどの日用品やコストコのような物量がある案件は、バイク配達員にしか飛んでこないようです。
大量のペットボトルみたいな重量物の配達もあるので、自転車配達員だとバランスを取りにくくて危なかったりしますし、体力的にも楽なバイクに割り振られるようです。
画像のように、バイクならリアボックスにデリバリーバッグを取り付ける事も可能です。
物量が多過ぎてデリバリーバッグに入らない時は、リアボックスに入れる事もできますし、バッグを背負わない事で何しろ全然疲れません!
バイク稼働するなら、リアボックスにバッグを取り付けるのはオススメです。
ブースト
私のエリアのブーストは、自転車は1〜1.3倍に対し、バイクは1.1〜1.6倍程度ありました。
自転車はブーストがある時間帯でもスリコ(300円)が多発するので、短距離で回数を稼ぐ前提になってしまいます。
ブーストや単価はエリアによって全然違いますが、都心部以外の自転車稼働はかなり安くなっているようです。
クエスト
クエストに関しては、自転車もバイクも内容は変わりません。
跨ぎクエストはMAX140件ですが、自転車だと専業でもまず難しいと思います。
自転車稼働だと、専業でもおそらく70クエストか100クエストが限界の方も多いのではないでしょうか。
雨クエストに関しては、自転車だと追いダブルやトリプルがほとんど来ないので、1件1件クエストを消化しなければいけないので時間が間に合わないなんて事も…。
1件の消化スピードを見ても、やはりバイクの方が圧倒的に有利になりますね。
出前館は自転車とバイクで稼ぎやすさは変わるのか
自転車 | バイク | |
---|---|---|
単価 | 変わらない | 変わらない |
配達オファー | 変わらない | 変わらない |
オーダー距離 | 短距離〜中距離 | 短距離〜長距離 |
オーダー物量 | 少なめ〜普通 | 少なめ〜多い |
ブースト | 変わらない | 変わらない |
インセンティブ | なし | なし |
出前館では、自転車とバイクで体感どのくらい稼ぎが変わるのかを簡単に表にまとめました。
単価
出前館の報酬計算は【基本報酬+距離報酬+ブースト】といった形で、自転車とバイクで単価は一律になります。
短い距離でも、単価が一緒なのは自転車稼働の方にはメリットに感じますよね!
詳しい単価については、こちらのページにてご確認下さい。
配達オファー
出前館はUber Eatsと違いオファーは早いもの勝ちになります。同じエリアで検証してみましたが、配達オファーの鳴り方は体感ではほとんど変わらないイメージでした。
おそらく出前館はピック先までの距離が関係ないので、ピック→ドロップまでの距離がそこまで遠くなければ自転車でも関係なく鳴るのではないでしょうか。
ただ、追いダブルが自転車だとあまりない印象なので、効率を考えると自転車よりはバイクの方が稼げるかもしれません。
Uber Eatsと比べると、同じエリアにバイク勢がいても早い者勝ちという意味では同じ土俵なので、集中してコツを掴めばUber Eatsより稼げる可能性はあります。
オーダー距離
出前館は、Uber Eatsと違ってピック距離が関係ないので、ピック場所までの距離が遠いオーダーでも配達オファーが飛んできます。
Uber Eatsだとピック先まで4km離れているオーダーだと自転車にはほとんど飛んで来ませんが、出前館だと早い者勝ちという事もあり自転車でも対象となります。
簡単に言うと、距離は自転車とバイクほとんど関係なく配達オファーが飛んでくるという事ですね。
オファーをよく見ずに取ってしまうとものすごい距離を走らされることもありえるので、しっかり確認してから取るようにしましょう。
自転車だと遅配でクレームの可能性も…
出前館はUber Eatsと違って、ピックとドロップが時間指定されています。
たまに、配達員不足で受け取り時間より前にお届け時間が設定されているようなバグもあり、これを自転車で受けてしまうと下手すれば1時間後に受け渡しという事もあり得ます…。
遅配によるクレームで補填金は最近では少なくはなりましたが、トラブルカウントとなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
フードデリバリー用にバイクを購入するのもアリ!
これまでのUber Eatsと出前館のメリットを見ても、共通して分かるのはバイク稼働の方が断然稼ぎやすいという事です。
しかし、どうしても初期費用が高額になってしまうので、本当に購入しても大丈夫なのか気になる人も多いのではないかと思います。
結局のところ一番の判断基準は、どのくらい稼ぎが変わるのか、ですね!
専業ならバイク購入一択
フードデリバリーを専業でするなら、維持費とかガソリンとかを考えても稼げるバイクにした方が絶対にいいです。
Uber Eatsと同じエリアで稼働している自転車配達員さんの売り上げとバイク専業の方の売り上げをざっくり比較してみました。
自転車 | バイク | |
---|---|---|
1日売上(約8時間) | 7000円〜8000円 | 12000円〜15000円 |
週間売上(約40時間) | 35000円〜40000円 | 65000円〜95000円 |
月売上(約160時間) | 150000円〜200000円 | 280000円〜36000円 |
- 週、月売上はクエスト込みの値段です。
地域の単価やクエストの当たり外れの個人差がありますが、期待値的にはこれくらいの報酬に差が出ます。
エリアを極めて、天気の悪い日や土日中心に稼げば、バイク専業だと50万以上稼ぐ方も周りに沢山います!
自転車だと配達リクエストの鳴り方や単価など、自分の頑張りではどうにもならない部分もあって限界があると思います。
バイクなら単価、配達リクエストの鳴り方、エリア移動、体力面などを考えてもメリットばかりなので、専業でやられる方はバイク稼働を是非オススメしたいです!
仕入れ館でレンタルバイクもアリ!
出前館が運営している『仕入館』では、フードデリバリー用のレンタルバイクも借りる事ができます。
ジャイロキャノピー(2BH-TA03型 BOX付き) | |
---|---|
原付自転車第1種 | 28,600円(税込)/月 |
ミニカー仕様 | 31,900(税込)/月 |
- メリット
- バイク稼働を試しにやってみることができる
- 自賠責・任意保険が含まれている
- 定期点検してくれる
- 配達に必要な備品(スマホホルダー、USBポート)などが完備されている
- デメリット
- 契約は3ヶ月から
- 売り上げが少ないと元が取れない
- 1ヶ月に2000キロまでしか走れない
軽自動車税、自賠責保険、任意保険、整備代を考えなくていいのは結構なメリットですよね!
私は、雨の日にもガンガン稼働できるジャイロキャノピーであればかなり稼げると思うのでオススメします。
残念ながら仕入館は2023年9月27日でサービス終了してしまいます
ジャイロキャノピー自体は配達に最適な車種なので、購入を検討するのもありです
フードデリバリー用オススメバイク紹介
フードデリバリー用にバイク買いたいけど、何買っていいか分からない方も多いと思うので、オススメバイクをご紹介致します!
SUZUKI アドレス Vバイク(125cc)
- 車体価格が安い
- 燃費が良い
- 小回りが効く
- 足元が広い
- 住宅街、駅中心向き
125ccクラスの中では最安値で、新車価格が225,500円(税込み)とかなりの安さ!
燃費も40〜50km/Lとかなり良いです!
シンプル且つスリムなボディで小回りも効くので、渋滞している時も、抜け道や入り組んだ住宅街などでも活躍できるバイクなのでオススメです!
HONDA PCX(125cc)
- デザインがカッコいい
- 乗りやすく安定性がある
- 燃費が良い
- 機動力が良く、体が疲れにくい
- 僻地などの長距離向き
原付二種で一番人気のPCX、その見た目のカッコよさが人気の理由のようで、実際に私も稼働車はこのPCXです!
実際に乗ってみて感じるのが、安定性が抜群で信号待ちからの発進スピードがとにかく凄いです。
また、エンジンを切らなくてもサイドスタンドでエンジンが落ちるシステムがとても便利!
今までは原付で1日乗っていたらヘトヘトになっていましたが、このPCXにしてから全然疲れないので驚きました。
しかも、燃費も40〜50km/Lと申し分ないです。
専業で都内に出稼ぎにいく人は、この長距離でも疲れないPCXをとにかくオススメしたいです!
まとめ
自転車稼働とバイク稼働を実際に比較してみて、稼ぎやすさには大きな差がある事が分かっていただけたと思います。
Uber Eatsでは、単価、配達リクエストの鳴り方が変わり、稼ぎに大きく影響します。
出前館では、単価やオファーへの影響はほぼないですが、物量と追いダブルによる配達オファーの鳴り方、お届け時間(遅配の危険性)に大きな差が出るようです。
このような違いを理解して、自転車からバイクに乗り換えるのかの検討材料にしてもらえればと思います。
コロナ禍が終わりかけて、これからフードデリバリーはさらに厳しい時代になっていくと思います。これからもフードデリバリーをメインに稼ぐならバイク稼働一択だと私は思います。
車両を変えるのはお金もかかるし勇気がいりますが、バイク稼働に変えることで気づかなかったメリットがたくさん見えてきます!