Uber Eats 配達中の事故への保険(サポートプログラム)について!任意保険や労災保険も必要です!

noshiftデリバリーワーク編集部

Uber Eats(ウーバーイーツ)配達の仕事は自転車やバイクで街中を走り回るので、どうしても交通事故の危険とは切り離せません。

事故で相手を傷つけてしまうと多額の賠償金を支払うことになるかもしれないし、自分が怪我すれば治療費もかかります。

ですが、Uber Eats 配達パートナーには自動的に加入される保険があるので、万が一の事故にも対応できます。

この記事では、Uber Eats 稼働中の保険についての情報をまとめています。

※そもそもUber Eatsの仕事はどんな内容なのか、やってみてわかったことはこちらの記事にまとめています。

目次
  1. 配達パートナーの保険
  2. 自身で加入する保険
  3. まとめ

配達パートナーの保険

Uber Eats では、配達パートナー向けサポートプログラムとして、配達中の事故に対する保険が用意されています。

特別な手続きは必要なく、費用もかかりません。Uber Eats配達パートナーに登録すれば誰でも適用されます。

自転車・原付・バイク・軽自動車、全ての車両が対象となります。

対人・対物賠償責任

配達中に起きた事故で相手を怪我させてしまったり、物を壊してしまった際に補償されます。

交通事故だけでなく、商品の受け渡し時に起きたトラブルや、注文者の家屋や車両を破損してしまった時にも適用されます。ただし、この保険は配達中にしか効果がありません。

つまり配達リクエストを受けてから配達が完了(もしくはキャンセル)するまでの事故しか対象にならず、待機中や移動中に起きた事故は補償の対象外になってしまいます。

また、125cc以下のバイクで対物賠償責任の際は最大5万円の自己負担金がかかる場合があることも覚えておきたいです。

傷害補償

2019年10月から、配達パートナー自身の怪我も補償されるようになりました。こちらも配達中に起きた怪我のみ対象となります。

昔は自身の怪我に対して全く保険がなかったので、その頃に比べると安心できるようになりました。

医療費は最大25万円、入院費は1日最大7500円の見舞金が補償され、後遺症が残った場合や死亡の際にも見舞金が支払われます。

詳しい見舞金や条件については傷害見舞金等支給規定を参照してください。

事故報告でアカウント停止

稼働中に事故が起きてしまい、Uber Eats のサポートにそのことを報告すると、一時的にアカウントが停止してしまうことがあります。

事故内容の調査の結果アカウント停止が解除される場合もありますが、そのまま永久停止となってしまうこともあります。

そのため、Uber側のサポートを使うかどうか、報告するべきかはよく考えてからの方がいいです。

軽い事故で済んだのに、アカウントが戻らず何週間も稼働できなくなってしまう可能性もあり得ます・・。

自身で加入する保険

Uber Eatsの保険は配達リクエストを受けてから、配達完了(もしくはキャンセル)するまでしか適用されません。

例えばサービスエリアに入るまでの移動中だったり、リクエストが入るまでの待機中、もしくは家まで帰宅中などですね。

こういった業務外をカバーできる保険は自分で加入しなくてはいけません。

自転車保険

個人で入れる自転車保険がおすすめです。

こちらはUber Eatsの保険とは逆で、業務中に起きた事故は補償されないことがほとんどです。

走行中に歩行者と接触して怪我をさせてしまい多額の賠償金を支払うことに・・・、となってしまっては、もはやUber Eatsどころではなくなってしまいます。

配達中の事故はUber Eatsの保険でカバーできるので、任意の自動車保険に入ることで業務中・業務外どちらの事故にも対応できるようになります。

au損保のBycle(業務中は保険適用外)

BiSPAの法人プラス(業務外も適用されます)

ちなみにですが、Uber Eats配達によく使われているレンタルサイクルのドコモの赤チャリは、レンタル料の保険費用が含まれています。自身の怪我も、第三者への賠償も対応できます。

原付バイク 自賠責保険

自賠責は人身事故の被害者を最低限補償することを目的とし、50ccの原付を含むすべてのバイクに加入が義務付けられている強制保険です。コンビニ、バイクショップ等で保険料を払えばすぐに加入できます。

例えば、死亡事故の場合3000万円を限度額とした保険金(共済金)が支払われますが、未加入や期限切れの場合、この3000万円を自分で賠償しなければいけません。考えたくもないですね。。

未加入・期限切れで運転した場合

1年以下の懲役または50万円以下の罰金とさらに免許停止処分という重いペナルティが課せられます。バイクで配達できなくなり収入もストップしてしまいます。

※ナンバープレートのステッカーだけでなく証明書の携行も義務付けられています。

自賠責の有効期限に注意

自賠責のステッカーには有効期限の ”月” しか表示されてません。加入日から何ヶ月間とカウントされるので、勝手に月末までなどと思い込まないよう注意してください。

更新日前になると自宅宛にハガキで通知がきますが、引っ越しや郵便事故で届かないケースもあるので更新のタイミングにはご注意を!

原付バイク 任意保険

Uberの提供する配達パートナー保険が配達中の事故なのに対し、業務時間外の事故を補償してくれるのが任意保険です。

自賠責に入っていても、相手方への十分な補償や、車やガードレールといったモノの損害(意外と高額)、自分の車両やケガについては補償を受けることができません。

Uber Eatsの保険や自賠責で補償されない部分をカバーするのが任意保険というわけです。

任意保険に関してはたくさんの保険会社が扱っており、弁護士特約やロードサービスなどのオプションや、実際の補償内容でどこまでカバーできるかなど、予算、用途に合わせて様々な組み合わせのものが用意されています。

ファミリーバイク特約やネット割引を上手く使って安く済ませることも出来ますし、行きつけのバイクショップで相談してみるのもいいかもしれません。

労災保険

2021年9月から、Uber Eats に限らず全てのフードデリバリーの仕事で、労災保険に加入できるようになりました。

労災保険とは、仕事中に起きた怪我や病気に対する保険です。自転車、バイク、徒歩など稼働方法に関係なく加入できます。

例えば、交通事故で怪我をしてしまった時はもちろん、配達中に熱中症にかかって病院に行った時、配達が原因で腰痛になってしまった場合などの治療に使うことができます。

健康保険と違って病院代の自己負担はなく、通院や治療にかかる費用(入院費・治療費・薬代など)は全額労災で支払われます。

また、労災保険は通勤時にも適用されるので、移動中や帰宅中もオンライン・オフラインに関係なく使えます。

まとめ

注意しているだけでは回避できないもらい事故など、「自分は気をつけているから大丈夫」といった過信は絶対に禁物です。

配達している以上、誰でも突然事故の当事者になる可能性があります。

いざというときの知識や備えを十分に行うことが精神的な余裕にもつながるんじゃないでしょうか。

しっかりと準備して、ゆとりをもった運転を心がけましょう!

任意保険に未加入の配達員をSNS等で時々見かけますが、いつでも事故と隣り合わせの仕事をしている以上、個人的には加入をお勧めします。

入る入らないを任意で決められる保険ではなく、自分に合った内容を任意で選べる保険だと私は思います。