ウバッグ狩りとは?Uber Eats 配達バッグの盗難が増えてる理由と対策方法
Uber Eats の配達パートナーをされている方は、稼働する時に配達バッグ(ウバッグ)の盗難対策は意識しているでしょうか?
配達先で少し目を離した隙にバッグが盗まれてしまった、という話を耳にすることが増えてきました。「ウバッグ狩り」という言葉が生まれるほどです。
こうなった背景にはUber Eats のバッグが品薄化していることにより、バッグの価値が上がってきていることにあると思われます。
そこでこの記事では、なぜバッグが盗まれてしまうのか、どうすれば盗難を防ぐことができるのか。
総配達件数10,000件以上のベテラン配達パートナーが実践している配達バッグの盗難対策防犯)について紹介していきます。
- 配達バッグが盗難される理由
- 配達バッグの盗難が起きやすいケース
- 配達バッグの盗難対策
- Uber Eats バッグ購入時の注意点
- まとめ
配達バッグが盗難される理由
Uber Eats バッグが盗難される理由としては、配達バッグの品薄化がひとつの原因と考えられます。
2020年5月頃まで、配達パートナーに登録する際に実質無料で配達バッグを受け取ることができました。(デポジットは必要でした)
新型コロナの影響でサポートセンターの閉鎖されて受け渡しができなくなったため、配達バッグはAmazonでの購入(買い切り制)に切り替わりました。
Amazonでの販売ということは配達パートナーじゃなくても誰でも購入出来てしまうため、転売屋による買い占めが起き、高額転売される事態になってしまいました。
配達パートナーをやりたい人は増えているのに、配達バッグの供給が追い付かず品薄状態が続き、高額転売品にとどまらず盗難品でも売れる、という理由でウバッグ狩りが多発しているのではないかと思われます。
また、配達バッグの中には現金配達用のお釣りを入れている人も少なくないので、金銭目当てでの盗難という可能性もあります。
配達バッグの盗難が起きやすいケース
常に配達バッグを持ち歩いていれば盗まれることはないのでは?と疑問に思った方も多いと思います。
しかし、稼働中は必ずしも常に背負っているわけにはいかず、持ち歩けない場面も出てくるのです。
どんな時に配達バッグが危険にさらされるのか、盗難が起きやすいケースを私の配達経験から紹介します。
バッグ持ち込み禁止のレストラン
私の体感では全体の1割程度ですが、配達バッグの持ち込みを禁止しているレストランがあります。
店舗内が狭いとか、人や物にぶつかって危ないとか、それぞれに理由はあると思いますが、個人経営の小さな店舗だけではなく有名チェーン店でも持ち込み禁止は見かけます。
配達バッグを外に置いていかなければいけないため、その隙を突いてバッグを盗まれてしまう危険性があり、そうなってしまうと配達を続けることもできず最悪ですね・・。
お手洗いや休憩の時
食品を扱う配達バッグをお手洗いに持ち込むのはNGです。汚れたり臭いが付いたりする可能性がありますし、衛生的に問題ありです。
休憩で飲食店に入る際に、配達バッグを持ち込むと配達パートナーと間違われてしまうのが面倒でバッグを置いていくこともあります。
こういった時にバッグを狙われやすいですね。
タワマンやホテル
配達先がタワマンだと防災センターを通らないといけなかったり、ホテルだと部屋までは通してもらえなかったりします。
こういう時に、配達バッグを持たずに一般人としてなら簡単に通れるので、バッグを持ち込まずに配達してくださいと依頼される場合があります。
バッグ禁止レストランの逆バージョンですね。
配達バッグの盗難対策
ここまで紹介した通り、配達バッグは常に持ち歩けるわけではない・置いていかざるを得ないケースがあるため、盗難対策は不可欠です。
私が実践している盗難対策に加え、配達仲間に教えてもらった方法も紹介します。
配達バッグと車両を施錠する
自転車を施錠する際に、ワイヤーロックで配達バッグも一緒に施錠します。
約3年間フードデリバリーの仕事を続けていますが、この方法で配達バッグを盗難されたことは1度もありません。
稼働時はなるべく荷物を少なく・軽くしたいので、ワイヤーロックはダイヤル式を選び、コンパクトで軽いものを選びました。
施錠されている、っていうだけで盗まれにくくなるので、小さくても効果は十分です。ちなみに私が使っているものは100均(Seria)で購入したものです。
配達バッグを背負わずに車両に固定している人もいます。本来は肩や背中への負担を軽減するための意味が大きいですが、簡単に取り外すことができなくなるので、防犯面でも安心ですね。
配達バッグをカスタマイズする
配達仲間から話によると、元々は盗難対策で始めたことではないですが、ステッカーを貼ったり、文字や絵を描くことが盗難対策に繋がっているそうです。
販売目的で盗難される場合、新品に近い状態の方が高値で売れるので、カスタマイズ品は避けられるのは間違いないでしょう。
ただ、自分が配達バッグを使わなくなった時に売る可能性がある人はカスタマイズは辞めておいた方がいいです。
貴重品の防犯
配達バッグだけでなく、中に入れてある現金や貴重品が盗まれるケースもあります。
特にお釣り用の現金を盗まれると致命的なので、ポーチなどにまとめて常に身に着けるようにしておきましょう。
配達バッグに現金を入れる癖を付けちゃうと、無意識に入れっぱなしのままバッグを置いたりしてしまいがちです。
Uber Eats バッグ購入時の注意点
これからUber Eats バッグを購入する方や、古くなったバッグの買い替えを考えている方は、転売品や盗難品を買わされないように、正規の販売ルートをしっかり把握しておくことが大事です。
正規ルートの見分け方や、購入にあたって注意点も合わせて紹介します。
以下の2つが、公式のUber Eats 配達バッグの販売ページです。(ブラックとグリーンの2色展開です)
Amazonでは同じ商品のページであっても、複数の販売元が登録することができる仕組みになっています。
在庫がある時は最安値の公式販売元が表示されますが、在庫切れの場合は高額転売品が表示されます。
価格(4000円)や販売元(UET Japan)をしっかりと確認することで、転売品は回避することができるので覚えておきましょう。
なお、正規の販売はAmazonのみなので、それ以外(メルカリ、ヤフオクなど)で売っているものは全て転売品です。
公式バッグ以外でも配達は可能
配達バッグはフードデリバリー各社で販売されていますが、必ずしも公式のものを使用しないといけないわけではありません。
Uber Eatsの場合も、お馴染みのロゴ入りバッグではなく、保温・保冷機能があるバッグが推奨されてはいますが、基本何を使っても大丈夫です。
最近はフードデリバリー需要に合わせて色んなバッグが販売されていて、値段もそれほど高くありません。
品薄で公式バッグが手に入らない場合、他のバッグを検討してみてもいいと思います。
まとめ
配達バッグを盗難されてしまうと、その日の稼働は中断せざるを得なくなってしまいます。
新しいバッグを購入する費用がかかってしまうだけでなく、バッグが届くまで稼働が再開できないのは大きな痛手ですね。
お釣り用の現金や、Wi-Fiルーター、モバイルバッテリーなどもバッグに入れっぱなしだとダメージは計り知れません。
バッグが盗難されないように、基本は常に持ち歩くこと、どうしても置いていかないといけない時は施錠すること、そしてバッグの中には貴重品を入れないこと、これを徹底しましょう。
あとは、万が一に備えて予備のバッグも用意しておけば完璧ですね。バッグを洗って乾かしたい時にも2個あると便利です。
くれぐれも購入の際は、高額転売品や盗難品を掴まされないように正規ルートで購入しましょう。