フードデリバリーの配達用自転車の選び方まとめ!効率的な漕ぎ方も!
Uber Eats、menuなど、スマホで簡単に料理を注文できるフードデリバリーサービスも市民権を得るようになってきました。
注文者は自宅から様々な料理を注文することができ、それを配達する人はアプリを通して自由な時間に働くことができます。
配達員として働く人の数も増え続けていて、配中にはスキマ時間で副業している人だけでなく、専業で長時間配達をする方々もいます。手軽さや健康にもいいという理由から、自転車で配達を行なっている人が多いです。
自転車で配達していて、「もっと効率的に配達したい」「なるべく体力を消耗せずに配達したい」と考える方は多くいると思います。
今回はフードデリバリーを効率よく行うために、配達に適したオススメの自転車について説明します。
- 配達用自転車の種類
- おすすめの配達用自転車
- レンタル自転車
- おすすめのレンタル自転車
- 自転車の効率的な漕ぎ方
- まとめ
配達用自転車の種類
フードデリバリーの配達員をする上で、自転車選びはとても重要な事です。どの自転車で配達するかによって配達効率、体力の消耗具合が大きく変わっていきます。
長時間乗っても疲れにくいことや、楽に運転できることは、報酬の稼ぎやすさ直結しますし、自転車に乗るモチベーションにも影響します。(モチベ維持は重要です)
配達する時に正しい自転車を選べるように、フードデリバリー配達でよく使われる自転車のメリット・デメリットを説明していきます。
ママチャリ
ママチャリはもっとも一般的な自転車です。街中でもママチャリで配達をしている人をよく見かけます。
最もメジャーなママチャリには、下記のようなメリット・デメリットがあげられます。
- メリット:低価格、カゴが付いている
- デメリット:スピードが遅い、ギアがない場合がある、疲れやすい
ママチャリの最大のメリットは価格の安さです。ドンキやホームセンターに行けば、一番安いものだと1万円以下で購入する事ができます。
前カゴや荷台が標準で付いていることが多く、荷物が多くなりがちはフードデリバリーでは重宝します。
しかし、ママチャリはスピードが出にくく体力の消耗が激しいため、長時間配達する場合は配達手段としておすすめできません。
ちょっとお試しで配達してみたい方や、1日1~2時間の短時間の稼働だったら問題ないでしょう。
折りたたみ自転車
折りたたみ自転車を使って配達をしている人もよく見かけます。
折りたたみ自転車には、次のようなメリット・デメリットがあげられます。
- メリット:持ち運びができる
- デメリット:スピードが遅い、疲れやすい
折りたたみ自転車は小さくすることで、持ち運ぶ事が可能な自転車です。
例えば、配達エリア圏外に住む人が、バスや電車で移動して配達する場合には最適の自転車と言えるでしょう。
また価格はママチャリよりは高額なものの、ロードバイクやクロスバイクに比べれば低価格です。
ですが、折りたたみ自転車はタイヤが小さく、スピードも出しにくいので、配達にはあまりおすすめできません。
ロードバイク
ロードバイクは自転車競技のために作られた、速く走ることを目的とした自転車です。(バイクと名前についていますが自転車のことです)
ロードバイクには、次のようなメリット・デメリットがあげられます。
- メリット:車体が軽くスピードが出る
- デメリット:価格が高い、前傾姿勢になる
ロードバイクはスピードを重要視しているだけあり、車体が軽くタイヤが細い作りになっていて、最も早く配達をこなすことができます。
ドロップハンドルと呼ばれる特徴的な形で前傾姿勢になりやすく、背中のバッグが傾いて料理を崩しやすい欠点があります。
競技用というだけあって高価な物が多く、盗難などの心配もあります。配達用に使うのはちょっともったいない気もしますね。
MTB(マウンテンバイク)
マウンテンバイクは山岳や非舗装道路など、安定していない場所を走るのに適した高性能自転車です。
マウンテンバイクには、次のようなメリット・デメリットがあげられます。
- メリット:非舗装道路を走れる、耐久性が高い、サスペンション
- デメリット:価格が高い、あまりスムーズではない
マウンテンバイクは山やオフロード用の自転車なので、タイヤが太く、段差のショックを吸収するサスペンションも付いています。
安定感があり走行しやすいですが、値段が高く平均10万円ほどかかってしまいます。
趣味で使っている人は配達に利用できますが、これから配達用に購入するのはおすすめできません。
クロスバイク
クロスバイクは、ロードバイクのスピード性能とマウンテンバイクなどの耐久性を融合させた自転車です。スポーツ用にも日常用にも幅広く利用できます。
クロスバイクには、次のようなメリット・デメリットがあげられます。
- メリット:スピードが速い、コスパがいい、汎用性が高い
- デメリット:価格がやや高い
クロスバイクはスピードも出せるし、安定性もあります。
クロスバイクの平均相場は5〜10万円ですが、安価なものであれは2〜3万円で購入する事もできます。
ママチャリよりは若干高めですが、配達効率アップ、ストレス軽減、モチベーションアップなどの効果を考えれば、全然元を取れる範囲だと思います。
電動アシスト自転車
電動アシスト自転車は電気モータを利用しペダルを漕ぐ力をアシストする自転車です。
電動アシスト自転車には、次のようなメリット・デメリットがあげられます。
- メリット:走行がラクになる、安定性がある
- デメリット:価格が非常に高い、バッテリー切れがある、車体が重い
電動アシスト自転車で配達を行えば電動補助により走行がラクになります。
デメリットとなるのはバッテリー切れの問題です。車種によって異なりますが、一回のバッテリーの充電で40km〜50km程度は走る事ができます。
電動アシスト自転車はバッテリーが切れてしまうとただの重い自転車になってしまうので、長時間の配達をする時はバッテリー残量に注意が必要になります。
おすすめの配達用自転車
ひとくちに自転車といってもピンからキリまであるので、どう選べばいいのかはなかなか難しいです。
用途に合った種類を選ぶことで配達効率を上げ、適切な予算の範囲で選んで経費もしっかり抑えましょう。
フードデリバリーは自分で稼働時間を決められますが、たくさん稼ごうと思ったら長時間自転車に乗ることになります。
自転車を選ぶ時は、長時間乗っても疲れにくいことや、軽くて漕ぎやすいものを選ぶことが重要になります。
総合的に判断すると、フードデリバリーにオススメの自転車は「クロスバイク」です。
クロスバイクはスピードが出るため素早く配達をこなすことができ、長距離稼働してもママチャリに比べると疲れにくいです。安定性もロードバイクとマウンテンバイクの中間ほどでバランスが取れています。
また価格も平均10万円程するロードバイク、マウンテンバイク、電動アシスト自転車に比べ2〜3万円でも買えるのでとてもコスパが良いです。
これからフードデリバリーのために自転車を購入しようと考えている方は、クロスバイクを検討してみてください。
レンタル自転車
自転車を購入せずに、レンタルする方法もあります。
ポートと呼ばれる駐輪場がたくさんあり、どこで借りて、どこで返しても大丈夫です。スマホや交通系ICカードを使って借りるのも最近のレンタル自転車の特徴ですね。
各サービスは料金プランがバラバラでなので、短時間で利用したいのか、1日ガッツリなのか、1か月の間にちょくちょく使いたいのかで相性のいいサービスが変わってきます。
いずれにしても料金がそれなりにかかってしまい、たくさん稼働するのであれば購入した方がかえって安上がりなこともあるので、計画的に使いましょう。
レンタル自転車は、自宅に駐輪場や保管場所がない方、遠征時に配達をしてみたい方、期間を決めて短期でやってみたい方にオススメです。
レンタル自転車を4社ご紹介します。
- ドコモバイクシェア
- COGICOGI
- ハローサイクリング
- PIPPA
ドコモバイクシェア
「ドコモバイクシェア」は東京都心部を中心に、全国各地で展開している電動アシスト自転車のレンタルサービスです。赤い車体が特徴的で、「赤チャリ」の愛称で親しまれています。
23区内の利用エリア:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、目黒区、品川区、江東区、新宿区、大田区、中野区、練馬区
- 一時料金:150円/最初の30分
- 月額料金:基本料金2000円/月、最初の30分/0円
- 延長料金:利用時間が30分を超えると100円/30分
COGICOGI
「COGICOGI」は東京都の中央区や千代田区だけでなく、京都、大阪、福岡などでもサービスを展開しています。
料金プランは12時間からなので、1日稼働する時にいいですね。
23区内の利用エリア:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、目黒区、墨田区、台東区
- 半日プラン:2,100円(税抜)
- 1日プラン:2,400円(税抜)
- 2日プラン:3,600円(税抜)
※利用時間を超過した場合、延長料金100円/60分が発生します。
HELLO CYCLING
「HELLO CYCLING」は、スマホアプリから簡単にいつでも利用することができ、ICカードを利用すればアプリなしでも利用できます。
23区内の利用エリア:23区全域
- 一時料金:70円/15分、1000円/12時間
- 延長料金:12時間を超えると70円/15分
PIPPA
「PIPPA」は東京以外だと京都などでもサービスを展開しています。
他のレンタル自転車サービスと違い、電動アシスト自転車ではないので注意です。
23区内の利用エリア:新宿、豊島区、板橋区、北区、杉並区、中野区、練馬区
- 一時利用:100円/最初の30分、延長料金50円/30分
- 月額利用:1,500円/1ヶ月、6,000円/6ヶ月、10,000円/12ヶ月、30分超過後50円/30分
おすすめのレンタル自転車
上の4社の中でおすすめのレンタル自転車サービスは「ドコモシェアバイク」です。
理由は圧倒的なポートの数の多さです。下のポートマップからもわかるようにドコモシェアバイクは東京の都心部に大量のポートが存在します。
東京自転車シェアリング ポートマップ
フードデリバリーは1件の配達が終わった地点からまた別の場所へ行くことになり、どんどん出発点から離れてしまいがちです。
ポートの数が多ければ、借りる時も返す時もポートを探す手間が少なく済み、フル充電されている車体を見つけやすいメリットもあります。また、交通系ICカード(Suicaなど)を使ってワンタッチで解錠でき、乗り降りが多い配達員にとっては使いやすいです。
自転車の効率的な漕ぎ方
配達する自転車が決まった所で、次は自転車の効率的な漕ぎ方について説明します。
漕ぎ方なんて特に考えたこともなかったという方も多いと思いますが、配達を長時間続けるには無駄に体力を消耗しないためにも、自転車の漕ぎ方を工夫することは重要になってきます。
効率的に自転車を漕ぐための3つのポイントを説明します。
ペダルへの足の置き方
自転車を漕ぐ際、足をペダルのどこに置くかを意識したことはあるでしょうか。正しい位置に足を置けば足にかかる負担を減らすことができます。
理想のポジションは、親指の付け根あたりをペダルに置くことです。
親指の付け根あたりをペダルに置くことで、足の多くの筋肉を使うので力が入りやすいだけでなく、自身の体重を乗せやすいです。そのため、少ない力で効率的に漕ぐことができ疲れにくくなります。
つま先、かかと、土踏まずでは筋肉がうまく使えず無駄な力がかかってしまうので、そういった漕ぎ方をしている方は足の置き方を変えてみるといいでしょう。
また、サドルの高さは、ペダルが下に来た時に膝が伸びきらないくらいの位置に調整することも重要です。
正しい漕ぎ方
ペダルをただむやみに漕いでいるだけでは、走行効率が悪くて疲れてしまいます。
漕ぐ時はペダルを踏むのではなく、ペダルを回転させるイメージを持つといいです。
ペダルが頂点、または一番下に来た時に思いっきり踏んづけても力はあまり伝わりません。
ペダルが一番上に来た時はペダルを前に押し、一番下に来た時は後ろに引く事で、ペダルを回転させるイメージで自転車を漕ぎましょう。
坂の効率的な登り方
配達の天敵である登り坂ですが、ちょっとした工夫で少ない体力で登ることができます。ギアを軽くすること、サドルの前側に座ることの2点に留意しましょう。
坂道ではタイヤの回転数を上げなければならないので、ギアを軽くすることは必須です。
また、坂に差し掛かる前に、多くの人がギアを軽くすることと同時に立ち漕ぎの体勢になります。しかし、立ち漕ぎは座り漕ぎよりも多くの体力を消費し、何より体のバランスが崩れるため、お届けする料理がこぼれる危険性があります。
坂を登る時は必ずギアを軽くすることで体力の消耗を抑え、料理を安全に運びましょう。
坂道を登る時は重心が体の後方に移るので、なるべく体重をペダルにかけることで踏む力を強くしなければなりません。
サドルの前側に座ることで体重を前方に移すことができ、体重をうまくペダルに乗せる事ができるようになります。
まとめ
フードデリバリーに使える様々な自転車の紹介でした。
特に意識せず普段から使っていたママチャリに乗ってる人は多いと思いますが、本格的に配達で稼ごうと考えている方はクロスバイクやロードバイクも視野に入れてみるといいでしょう。
ただ、あまり高価すぎるものだと配達報酬で元を取れるまでに時間がかかってしまいますし、パーツの消耗などを考えると難しところです。稼ぐこともひとつの目的ですので、コスパは重視して選びたいですね。
レンタル自転車も数回お試しで使う分にはいいですが、Uber Eats専用の定額プランも終了してまいましたし、毎回料金を払っていると手取りが大きく減ってしまうので気を付けてください。
本記事では、配達を効率的に行う自転車の選び方や漕ぎ方を説明してました。しかし配達をより効率的に行う方法は、他にあると僕は思っています。
具体的には、鳴りやすいエリア、鳴りやすい時間帯、配達装備を充実させることですね。
効率的な配達を行う方法について、詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてお読みください。