【専業の方に朗報!】フードデリバリー配達員も労災保険に加入できます!【副業でも要検討!】

noshiftデリバリーワーク編集部

2021年9月1日より、フーデリ配達員として働いている方も労災保険に加入ができるようになりました!!

フードデリバリー配達員の補償は配達中以外ほぼないので、専業に限らず副業で配達を行っている方にも朗報と言えるでしょう。

本記事では、労災保険について各保険組合から伺った話をまとめていますので、労災保険の加入検討している方は、是非参考にしてみてください!

目次
  1. 加入条件はありますか?
  2. 加入手続きはどうすればいいですか?
  3. 保険料の他に費用はかかりますか?
  4. 労災保険加入のメリット
  5. 労災保険の注意事項
  6. 労災のまとめ
  7. 一人親方労災保険組合について
  8. 労災保険事務組合TSCについて

加入条件はありますか?

JaFDA(一般社団法人日本フードデリバリーサービス協会)に会員登録しているフードデリバリーサービスの配達員であれば労災保険に加入できます。

代表的な会社は全て加盟しているので安心ですね!

JaFDA会員一覧
企業名主要サービス名
Uber Eats Japan 合同会社Uber Eats
株式会社 出前館出前館
menu 株式会社menu
株式会社 ライドオンエクスプレスHDfineDine
株式会社 ぐるなび楽天ぐるなびデリバリー
Wolt Japan 株式会社Wolt
株式会社 エニキャリanyCarry
株式会社 ChompyChompy
スターフェスティバル 株式会社ごちクル
DiDiフードジャパン 株式会社DiDi Food
DoorDash Technologies Japan株式会社DoorDash
日本フードデリバリー 株式会社くるめし弁当
スカイファーム 株式会社NEW PORT

加入手続きはどうすればいいですか?

入会手続きは組合によって若干違いがありますが、基本オンラインで行えます。

※入会手続き後、補償内容の資料と掛け金の支払い方法についての書面が送られてくるので返送する必要があります。

また、加入条件の講習会については、労災組合ごとに若干対応が異なるので、後ほど一緒に紹介します!

保険料の他に費用はかかりますか?

労災加入には保険料の他に入会金と組合費が必要です。

保険料はどの組合で加入しても同じですが、入会金と組合費は組合によって異なります

入会金と組合費を合わせて「一人親方労災保険組合」は入会金と年会費合わせて7000円なのに対して、「労災保険事務組合TSC」は年会費手数料28600円と少し高額です。

※年会費や年会費手数料は加入月によって月割りされます。

保険料は基礎給付日額によって変わり、全部で16段階に分かれています。

給付基礎日額を高く設定するとその分保険料も高くなりますので、自分の報酬額に合わせたコースを選ぶのがおすすめです!

ここでは、一人親方労災保険組合労災保険事務組合TSCの組合費と入会金を考慮した労災保険の費用を一覧にまとめてみました。

労災保険の加入検討の参考にしてください!

労災の給付基礎日額と保険料一覧
給付基礎日額保険料 (一年間)1人親方労災保険組合労災保険事務組合 TSC
3,500円15,324円22,324円43,930円
4,000円17,520円24,520円46,120円
5,000円21,900円28,900円50,500円
6,000円26,280円33,280円 54,880円
7,000円30,660円37,660円59,260円
8,000円35,040円 42,040円63,640円
9,000円39,420円46,420円68,020円
10,000円43,800円50,800円72,400円
12,000円52,560円59,560円81,160円
14,000円61,320円68,320円89,920円
16,000円70,080円77,080円98,680円
18,000円78,840円85,840円107,440円
20,000円87,600円94,600円116,200円
22,000円96,360円103,360円124,960円
24,000円105,120円112,120円133,720円
25,000円109,500円116,500円138,100円

労災保険加入のメリット

給付基礎日額は自分で決められる

通常、給付基礎日額は年収によって決まりますが、配達員は個人事業主のため自分の好きなコースが選択できます。

労災保険の掛け金と補償内容を確認し、ご自分に合ったコースを選ぶのがおすすめです!

ちなみに、どの給付基礎日額コースに入っても特別支給金の一時金は変わらないので覚えておきましょう。

仕事中に負った怪我の治療費は自己負担なし

仕事中に怪我をした場合、治療費3割負担の健康保険を使って治療する方法もありますが、労災保険で治療するのであれば医療費の負担はありません。

しかも、給付基礎日額(掛け金)関係なく負担がないのはかなりのメリットです。

一番低い給付基礎日額の3,500円であれば年間15,324円、1ヶ月当たり1,277円の掛け金で病院治療を自己負担なしで利用可能なうえ、休業補償もあると考えるとかなりお得と言えるでしょう。

詳しい補償内容は、以下の画像を確認にしてください!

保険料は確定申告で控除可能

労災保険料は確定申告時、社会保険料として控除できます。

副業でも負担を軽くでき、専業であれば掛け金を高めに設定して補償を充実させつつ節税対策にもなります。

確定申告で還付ではなく、納税をしている方は加入しておいて損はないです!

労災保険の注意事項

シフトや時間予約をした場合は適用外の可能性あり

まだフードデリバリ配達員の労災保険はできたばかりなので、曖昧な部分がないとは言えません。

東京労働局、適用・事務組合課の事務組合担当者に問い合わせをしたところ、シフト制で配達を行った場合、個人事業主ではなく雇用とみなされる場合があるとのこと。

foodpandaやWoltの時間予約のようなシフト制で稼働する場合、労災保険の適用外になる可能性があります。

実際に事故が起きた時は、稼働時の状況聞き取りが行われるので、そこでどういう判断をされるかにかかっています。

シフト時の労災適用については新たな情報が確認できしだい、このページでお知らせする予定です。

労災のまとめ

今回は労災保険の費用や二組合の手続き方法、加入によるメリット・デメリットについてお話してきました。

掛け金と補償内容を考慮して、少なくとも給付基礎日額3500円のコースには加入しておいて損はないと感じました。

加入組合によって若干費用は異なりますが、一ヵ月約2000円程度でどんな状況でも一定の安心を担保できるのは大きいです。

保険というのは、何も起こらなかった場合に損した気持ちになりますが、何か起こった場合にはとても心強いものです。

事故が起こってからでは遅いので、専業・副業に関わらず加入検討するのをおすすめします!

最後に、労災保険には事故を起こした場合にお相手に支払われる賠償についての補償はありません。

バイクや軽車両の場合は、自賠責保険や任意保険で対応できますが、自転車の場合は保険に加入しなければすべて自己負担となります。

自転車で配達員をしているのに自転車保険に未加入の方は、下記リンクから自転車保険についてチェックしておきましょう!

また、各フードデリバリーの補償内容を確認したい方は、下記リンクよりチェックしてくださいね!

関連リンク

一人親方労災保険組合について

一人親方労災保険組合 は自転車や125CC以下のバイクで稼働している方におすすめ!
一人親方労災保険組合 は自転車や125CC以下のバイクで稼働している方におすすめ!

自転車または125CC以下のバイクで稼働している方が、労災保険に加入するならおすすめの組合。

オンラインで入会手続きが可能、事故時の書類作成やその後の補償もしっかりと対応してくれます。

入会金は加入月に関わらず1000円必要、会費は一か月500円なので給付基礎日額3,500円のコースなら月額2000円以下で加入できます。

また、給付基礎日額18000円以上のコースは、身分証明書の他に収入証明の提出が必要です。

詳しくは 所得金額表 から確認できますので、加入を検討している方はご確認ください!

年に1回受講しなければならない安全講習は、オンラインで参加可能なので組合に出かける必要もありません。

専業の方はもちろん、副業で配達員をしていて労災の費用を抑えたい方は、一人親方労災保険組合を選びましょう。

一人親方労災保険組合

ホームページ:https://rousai-hoken.jp/fd

電話番号:0120-6379-10

労災保険事務組合TSCについて

労災保険事務組合TSC は125CC以上のバイクや自転車で稼働している方におすすめ!
労災保険事務組合TSC は125CC以上のバイクや自転車で稼働している方におすすめ!

保険料は一人親方労災保険組合と変わりませんが、年間の組合費が28600円とかなり高額のため、副業の方にはおすすめしにくい組合です。

労災保険は国の制度のため、組合費が高額だからと言って受けられる補償内容が手厚くなるといったことはありません。

しかし、一人親方労災保険組合では対象外の125CCを超えるバイクや自動車も加入可能なうえ、給付基礎日額18000円以上のコースでも所得証明の提出は必要ありません。

また、あくまでも予定ではありますが、安全講習が動画を視聴する方式を採用する予定なので、好きな時間に受講できるのはメリットと言えます。

今年から配達員を始めた方が高額日額のコースに加入する場合や、125CCを超えるバイクや自動車で配達をしている方は労災保険事務組合TSCで労災保険に加入しましょう。

労災保険事務組合TSC

ホームページ:https://www.cacgr.co.jp/delivery

電話番号:0120-1965-22