Uber Eats のピック・パック・ペイ(PPP)ってなに?お買い物代行で稼ぎはアップするのか!?

noshiftデリバリーワーク編集部

Uber Eats の「PPP(ピック・パック・ペイ)」は、2024年6月から始まった新機能です。一言でいえば、配達パートナーにおつかいを頼める、お買い物代行サービスとなります。

まだ一部の地域のみ対応していて、全国どこでも使えるわけではありません。対応している店舗もまだまだ少ないです。

  • これまでのスーパーやコンビニからの受注と何が違う?
  • まだ受けたことがないけど実際どうなの?

と、気になっている方もいるのではないでしょうか?

この記事では、PPPの仕組みや具体的な手順、そしてメリット・デメリットを紹介します。

PPPの注文を受ける前に知っておきたいことも解説するので、ぜひ読んでください!

目次
  1. Uber Eats のPPP(ピック・パック・ペイ)とは?
  2. PPP(ピック・パック・ペイ)のメリット3選
  3. PPP(ピック・パック・ペイ)のデメリットもチェック
  4. PPP(ピック・パック・ペイ)業務の流れ
  5. PPP(ピック・パック・ペイ)を始める前に知っておきたいこと
  6. 実際にPPPをやってみた配達パートナーの感想
  7. まとめ[Uber Eats のPPP(ピック・パック・ペイ)とは?]

Uber Eats のPPP(ピック・パック・ペイ)とは?

PPP(ピック・パック・ペイ)のサービス概要

PPPとはお買い物代行サービスで、配達パートナーが店舗で商品を集めて、袋詰め、会計、配達を一貫して行います。

  • ピック(Pick)=商品を集める
  • パック(Pack)=袋詰め
  • ペイ(Pay)=会計

この頭文字を取ってPPPと呼びます。配達用語でいうPPDDに似ているのでちょっと紛らわしいですね。

通常のコンビニやスーパーからの注文は、飲食店と同じように袋に入った商品を受け取って配達するだけでしたが、ピッキングの手間を配達パートナーが代行するようなイメージでしょうか。

袋詰めされた商品を受け取るだけに比べて、PPPは時間や手間がかかってしまうため、報酬は高めに設定されているのが特徴です。

PPP(ピック・パック・ペイ)の対象店舗・サービスエリア

PPPを導入している店舗は、イオン系の小型スーパーであるまいばすけっとビッグ・エーです。(2025年2月現在)

まいばすけっとは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県にあり、ビッグ・エーは東京都・千葉県・埼玉県・にあり、どちらも関東にしかありません。

残念ながら筆者が住む県には対応店舗がないので、どんなお店なのか調べてみたところ、コンビニくらいの面積の小型店舗がメインのようです。

あんまり広いスーパーだと商品のピックが大変そうだなと思いましたが、コンビニ程度であれば探しやすそうですね!

対応している店舗が近くにないエリアだと、PPPのリクエストを受けることはできません。対象店舗が増えたらアプリに表示されたり、公式ブログなどで告知があるのでチェックしましょう!

Uber Eats のプレスリリースでは、スーパーだけでなくドラッグストアやコンビニでの利用が想定されていると記載があるので、対応店舗は徐々に増えていくことが予想されます。

Uber Eats Japanとイオン、まいばすけっと が新機能「ピック・パック・ペイ(PPP)」導入で連携 配達パートナーが商品のピック作業から会計まで行うサービスを提供開始まいばすけっと・店舗一覧

PPP(ピック・パック・ペイ)のメリット3選

配達料金は通常の注文より高い

サービス概要の章でも紹介しましたが、PPPのメリットは配達料金が通常より高い点です。追加業務が発生するため、報酬にその分が上乗せされるのですね。

報酬金額は通常注文と同じようにリクエスト時に確認でき、条件が良くなければ拒否することもできます。

アイドルタイムを有効活用できる

多くの飲食店は、ランチが終わってディナーが始まるまでの間(14〜17時が多い)は一旦お店を閉めて、休憩や仕込みの時間にしていることが多いです。

デリバリー注文の受付も停止するので、配達パートナーにとっても暇な時間帯ですよね。

買い物代行という性質上、時間帯はあまり関係がないので、PPPの注文を受ければアイドルタイムを有効に使えるようになる可能性があります。

閑散期でも注文が入る

フードデリバリーは真夏や真冬が稼げる一方、あまり稼げない季節もありますよね。そうした閑散期も、PPPは日用品や飲料などで注文が入る可能性があります。

いろんなものが一度に注文できる便利さがあるので、一定の需要が常にあるのではと期待しています。

PPP(ピック・パック・ペイ)のデメリットもチェック

時間がかかる

PPPのデメリットの1つは、やはり時間がかかってしまうことです。

「まいばすけっと」のような小型店なら商品の位置はわかりやすいと思いますが、はじめての店舗だと少し時間がかかるかもしれません。また、野菜などの生鮮品を選ぶ際は、鮮度がよくないものを選ばないよう注意が必要です。

注文者とのやりとりが増える

在庫切れの商品があった場合、代替品の確認に手間取ることもあります。

チャットの返信がすぐにこない場合も考えられるため、代替品はできれば用意しない方向にもっていきたいところです。

代替品や品切れ対応の際、アプリには以下のような画面が表示されます。

トラブルのリスクが増える

注文を受けた商品はバーコードをスキャンする作業があり、正しい商品を選んだか確認できますが、代替品の場合はそれがないため間違えてしまう可能性があります。

また、会計の際にエラーが出るなど、慣れないうちは不測の事態があるかもしれません。

自分で解決できないトラブルが発生した場合は、サポートへ速やかに連絡しましょう。

PPP(ピック・パック・ペイ)業務の流れ

  1. 手指を消毒して買い物かごを取る
  2. アプリの案内に沿って商品を探す
  3. 商品が揃ったら「プラスカード」で会計を済ませる
  4. 商品を袋に詰める
  5. 商品を注文者に届ける

Uber Eats 公式Youtubeの動画にアプリの画面が出ているので、PPPの注文を受ける前にチェックしておきましょう。

新サービス「ピック・パック・ペイ」スタート | Uber Eats

PPP(ピック・パック・ペイ)を始める前に知っておきたいこと

「Plus Card(プラスカード)」登録が必要

PPPの注文を受けるには、「プラスカード(Plus Card)」の登録が必要です。

プラスカードは、配達パートナーが店舗で商品の購入を行うための専用デジタルカードです。登録はアプリ内で簡単に完了し、すぐに業務を開始できるようになります

PPPの注文を受けるかどうかは、現金注文の受付有無のようにオン・オフができるので、とりあえずプラスカードには登録しておきましょう。

ウバッグの耐荷重は最大15kg

Uber Eats のバッグ(通称ウバッグ)の耐荷重は最大15kgです。

ペットボトルや缶などの重量がある商品が多い場合は注意が必要です。

水のペットボトルを買いだめする注文者はけっこう多いため、ウバッグが破損しないように耐荷重を意識しておくとよいでしょう。

あまりにもペットボトルなど重量物が大量の場合は、サポートに連絡してください(PPPは増員依頼はできないため)。

自転車やバッグに荷台を付けておくと、体やバッグへのダメージが予防できます。

  • 荷台の記事へのリンクはこちら

ピック時と会計時の注意点

袋詰について

PPPはピックした商品を自分で袋詰めするため、商品が潰れたり破損したりしないよう注意が必要です。

自分で買い物をした時も、自転車で段差を乗り越えた時の衝撃で商品が袋の中で動き、パンやお菓子の上に飲み物が乗っかってしまうことがありますよね。

揺れに弱い料理を運ぶ時と同様に、配達バッグに入れる際に工夫して商品の破損を防ぎましょう

PPPならではの袋詰めのポイントは、水分があるものの取り扱いです。

豆腐や水分・油分などが多い惣菜、生鮮品などは、サッカー台に備え付けられた透明袋に入れてから袋に入れます。もしセロテープがある場合は使うのがオススメです。

お会計時の注意点としては、プラスカードではなく自分のクレジットカードで誤って決済してしまった時です。後からサポートに報告すれば、代金返還の手続きを教えてもらえます。

商品の価格について

野菜をはじめ食品価格が値上がりしているため、アプリに表示された価格と店頭価格が大きく異なる時があります。

サポートによると、アプリ価格より20%もしくは200円高いと買い物カゴに追加できない仕様になっているそうです。

追加できる価格帯のものがなければ、欠品の時の対応が必要になります。

実際にPPPをやってみた配達パートナーの感想

筆者の地元には対象店舗がなく、まだ体験したことがないため、実際にPPPの注文を受けている配達パートナーたちの感想をXで探してみました。

注文や報酬額についての感想

1分で配達員決まった

日曜日に注文者として大量注文(30点以上)したら「1分で配達員決まった」とのことです。(ポール☆ウーバー自転車配達さんのツイートより)

曜日や時間帯によっては、速攻で受けたくなるほどの高単価だったのかもしれません。

増員はできない

PPPは注文の品数が多くても増員できない仕様で、サポートからも「商品をカートから削除するように」と回答を得られるそうです。(DJ健💩さんのツイートより)

「ウバッグの耐荷重は最大15kg」でも触れましたが、運べない場合はサポートに聞いてみましょう。

運べる分だけでも満額報酬

運べる分だけでの配達でも、報酬が満額出たという体験談もありました。(としかずdelivery🐸🥫🛵さんのツイートより)

人気ゲームで巣ごもり需要!?

人気ゲーム発売後の週末は、午前中に飲み物や弁当などの注文が多かったそうです。(ウーバー日記帳さんのツイートより)

飲食店は11時以降の注文受付が多いので、午前中の注文も意外と多いかもしれません。

勝手にオンになるバグ

アプリでPPPと現金はオフにしてたおいたのに、アップデートによってONになる時があったそうです。(🔋🐸グーラ🐸🚴‍♂️🪫さんのツイートより)

おそらくバグのようですので、アップデート後は確認したほうがよいでしょう。

ピック作業に関する感想

値引きシールは反映されない

値引きシールが貼ってある品が入っていたが、支払い金額は変わっていなかったとのことです。(出前屋の智(とも)〜フーデリやりながら日本全国制覇〜さんのツイートより)

夜になると惣菜やお肉に値引きシールが貼られる時がありますが、PPPは時間帯による値引きには対応していないようです。注文者によっては値引きされてないことに疑問を感じるかもしれないため、値引きシールのない商品があればそちらをピックしたほうがよいでしょう。

バーコード読み取りテクニック

バーコードの読み取りが必要ですが、お店の棚の札でも読み取れるそうです。(だんぼ🚲さんのツイートより)

お店の棚に商品名と値段が書いてある札があり、バーコードも付いていますよね。これはかなり便利ですね!

代替品の提案

おにぎりが品切れだった時、アプリはなぜか麺類を代替品として提案してきたそうです。(ハ◯ワレ大好き配達員🐾🛌🌾さんのツイートより)

主食っていうカテゴリなら代替と言えるかもですが、別の具のおにぎりを提案してほしいところですね。

まとめ[Uber Eats のPPP(ピック・パック・ペイ)とは?]

PPPは、配達パートナーが注文商品のピックから配達までを一貫して行う買い物代行サービスです。時間や手間に大きな違いがあり、配達料金は高めに設定されているのが特徴です。

けっこう手間がかかって面倒なので、対応エリアであってもオンにしない配達パートナーも多いことと思います。つまり、現金配達と同じくオンにすればリクエストの選択肢が増やすことができ、他の配達パートナーと差をつけられるってことなんですね。

配達報酬のアルゴリズムとして、拒否されたり受けキャンされてなかなかマッチングしないリクエストは徐々に単価が高くなっていく傾向があります。面倒なPPPは高単価(マグロ・クジラ)化する可能性を秘めているとも言えるでしょう。

鳴りが悪い時間帯に少しでも鳴りを良くするとか、単価が悪い時間帯でも少しでも良い単価を選べるように、登録しておいて損はないと思います!

以下、本記事のポイントをまとめます。

PPPを導入している店舗

イオン系の小型スーパー「まいばすけっと」と「ビッグ・エー」

PPPのメリット

配達単価がよい/アイドルタイムの有効活用/閑散期でも注文が入る

PPPのデメリット

ピックにかかる時間/注文者とのやりとり/トラブルのリスク

PPPを始める前に知っておくべきこと

✅プラスカードの登録が必要

✅通常注文と異なることが多いため、なにかあったらすぐサポートに聞く

PPPを受けるかどうかは選択できるため、注文が少ない時間帯や、クエスト達成を目指していない時などにチャレンジしましょう。

最初は少なめの品数の注文から挑戦してみるのがオススメです。