Uber Eats 配達レーダーの受注方法は実質的に早押し?配達パートナーにはどんな影響があるのか
Uber Eats では、2024年6月頃から配達依頼レーダーが導入されました。
今までの配達リクエストに加えて、配達レーダーでもリクエストを受けられるようになるため、配達パートナーにとっては待機時間を減らして稼ぎが増える機能となります!
と、実装されるまでは思っていたのですが、実際に配達レーダーを使ってみるとどうでしょうか・・?
ちょっと思ってたのと違う感があるのは否定できないです。
配達レーダーはどのように使うのか、配達パートナーにはどんな影響があるのか、掘り下げていきます!
- 配達依頼レーダーとは
- 配達レーダーの使い方
- 配達レーダーは早い者勝ちではない
- 移動中は1件ずつしか来ない
- 理想の配達レーダー
- 配達報酬の高額化防止?
- 数珠鳴りは配達レーダーでは来ない
- まとめ
配達依頼レーダーとは
配達パートナー対話会にて、「複数のオファーから最適な1件を選んで受注できるようにしたい」という意見が出たそうです。
それに応えて実装されたのが配達依頼レーダーの機能になります。
今までは1人ずつに配達リクエストが送られていましたが、配達依頼レーダーは複数の配達パートナーに同時に送ることができ、希望した人の中から抽選で誰が受注するかが決まります。
複数の配達オファーを一覧から選べるというのは、イメージとしては初期の出前館に近いでしょうか。
配達レーダーの使い方
配達レーダーを使うのに、特別な操作や設定は必要ありません。
いつもと同じように「出発」ボタンを押してオンライン状態で待っていると、通常の配達リクエストとは違った、「ピピピ」という通知音でリクエストが鳴る場合があります。
これが配達レーダーが入った時の画面です。
パッと見いつもと同じですが、よく見ると枠が白色になっていることと、「承諾」のボタンが「申込み」になっている違いがあります。(ダークモードだと白枠ですが、ライトモードだと黒枠になります)
そうです、配達レーダーはタップしても確実に受けられるわけではなく、あくまで申し込むだけなんです。
比較として、こちらは見慣れた通常の配達リクエストの画面です。
以前はなかったのですが、配達レーダーと区別するために上部に「限定」の文字が入るようになりました。
出前館で言うところの「あなただけのオファー」みたいなものです。
配達レーダーに「申込み」をすると、最適なマッチかどうかを確認しています。という表示が出ます。
見事、抽選に当たれば通常の配達リクエストと同じようにピックアップに向かうことができます。外れてしまった場合は何もありません。
必ず受注できるわけじゃない上に、確定するまでに少し時間がかかるので、運転中だとどっちの方向に向かえばいいのか迷いが出てしまうのがちょっとやりづらい部分です。
配達レーダーは早い者勝ちではない
配達レーダーは複数の配達パートナーに送信されますが、早い者勝ちで誰に割り当てられるかが決まるわけではありません。
複数の配達パートナーが申し込んだ場合、様々な要素を含めてどの配達パートナーに割り当てられるかが決まるそうです。どういう条件で決まるのかは非公開だし、まぁぶっちゃけ運でしかないですね。
早い者勝ちではないとはいえ、配達レーダーに申し込みできる時間は通常の配達リクエストに比べてかなり短い場合があり、実際の感覚としてはほぼ早押しになっちゃってます。
いつものように、ピック先がどこか確認して、ドロップ先の方向を確認し、距離と料金で判断して・・、ってやってるとすぐに消えてしまいます。
せっかくいい条件が飛んできても、別のドライバーにマッチングされるとかなり萎えます。
これがもし大型マグロ案件だったらガッカリ感が半端ないです。
移動中は1件ずつしか来ない
2024年10月4日に、Uberからこのようなメールが全員に送られました。
配達レーダーが早押しではないことが改めて告知されるとともに、移動中は配達レーダーが1件のみしか表示されないことが明らかになりました。
複数の配達レーダーを吟味したい場合、移動しながら待つよりも待機場所を決めて地蔵するのも手ですね!
理想の配達レーダー
早押しですぐに消えちゃうのでなかなか確認できないですが、本来は配達レーダーの画面にオファーの一覧が表示されます。
その中から距離や単価のいい配達を選んだり、ドロップ先がシミのエリアや自宅方面の配達を選んだりできるのが、理想的な配達レーダーの使い方ですね。
また、配達リクエストが鳴らずに待機している時に、能動的に受注できるようになるとすれば最高です!
しかし、実際にはそううまくはいきません。条件がいい案件は争奪戦になるし、ドロップ先の確認なんてしていたらすぐに消えてしまいます。
通常の配達リクエストと同じように唐突に配達レーダーが飛んでくるので、待機中に自分から探しに行く使い方ができるわけでもありません。
出前館のように早押ししなくてもいいのがUber Eats の良さでもあったのに、こういう変化はちょっと残念ですね・・。
配達報酬の高額化防止?
通常の配達リクエストは、条件が悪いと配達パートナーに拒否され続け、報酬が高額化してしまうことがあります。配達依頼レーダーはこれを防ぐためのものではないかという見方もあります。
1人ずつにリクエストを送ってそのたびに拒否されていると時間がかかってしまうし、「この条件なら受けてもいいな」と思ってくれる人に当たるまで何回もリクエストを送らないといけません。
それに対し、複数の配達パートナーに一度に送れば時間の短縮になるし、「この条件なら受けてもいいな」というハードルが低い人に当たる可能性も上がります。
また、配達レーダーは早く申し込まないと終了してしまうという関係で、じっくり条件を吟味している時間がないことがほとんどです。
こうしてマッチングを素早く成立させることで配達報酬を抑えることが可能、なのかもしれません。(あくまで予想です)
数珠鳴りは配達レーダーでは来ない
ドロップ先に到着する手前まで来ると、次の配達リクエストが入ることがあります。俗にいう数珠鳴りというやつです。(正式名称は先行予約配達といいます)
配達が終わる前に次の配達が決まると効率よく動くことができるのですが、配達レーダーはドロップが完了しないと次が鳴らないようです。
そのため、少しでも早く次のリクエストを受けるのであれば、玄関先で受け渡し(置き配)した直後に配達完了する動きが有効になるのではないでしょうか。
そうすれば、エレベーターに乗っている間に次の配達が決まるかもしれませんからね!
これもひねくれた見方をすると、少しでも早く配達完了させることで配達調整金を発生しにくくしている、という思惑があるのかもです・・。
まとめ
「複数のオファーから最適な1件を選んで受注できるようにしたい」という要望に応えるための機能というよりは、「複数の配達パートナーに送ることでマッチングを素早く成立させる」ための機能としか思えないです。
Uber側にとっては都合が良いことが多いですが、配達パートナーにとっては早押しの負担と抽選のストレスが増えて、今のところはあまりメリットがない機能だと感じます。
もし配達依頼が選べるくらい溢れかえってるような状況だったら成立すると思うんですけどねぇ。
普通の配達リクエストの頻度は変わらず、それに加えて配達レーダーが増えるんだったらまだ諦めが付きますが、配達レーダーがあるからといって注文数が増えるわけじゃないので、結局は普通の配達リクエストは減っちゃうことが予想されます。
なので配達レーダーにもしっかり申し込んでいかないと、今までより配達数や収入が下がる可能性が高いわけで・・。
早押し傾向が強くなると、運転の注意力が散漫になって事故に繋がりかねないので、せっかくの新機能ですがあまり歓迎できないように思います。