Uber Eats 配達リクエストは「全受け」するべきか拒否して「厳選」するべきなのか解説します

noshiftデリバリーワーク編集部

Uber Eats(ウーバーイーツ)で効率よく稼ぐには、送られてくる配達リクエストを全て受ける「全受け」スタイルがいいと思っていました。

配達していない時間はできる限り少ない方がいいし、拒否すると応答率が下がって干されてしまう、なんて噂もありましたしね。

なので私はずっと全受けスタイルでやっていたのですが、1回ずつの金額の波が大きくなっていることと、拒否してても意外と普通にリクエストが来ることに気づいて、それからは「厳選」スタイルに切り替えるようになりました。

ただ、いつでも厳選すればいいというわけではなく、全受けが有効な場合もあります。「全受け」と「厳選」はどのように使い分ければいいのか紹介します!

目次
  1. 全受けが有効だった時代
  2. 配達報酬アルゴリズムの変更
  3. 応答率は配達リクエストに影響しない
  4. 取らない方がいいリクエスト
  5. 全受けのメリット・デメリット
  6. 厳選の効率的なやり方
  7. まとめ

全受けが有効だった時代

かつてUber Eats の報酬形態は、1回ピックアップしたら何円何km走ったら何円、というように明瞭会計だった時代がありました。

また、クエストの発生間隔も短く、土日は1日で2部制のクエストが発生するのが当たり前でした。

そのためロングで距離報酬を稼ぐよりも、ショートで回数をこなしてピック&ドロップ報酬とクエストで稼ぐのが主流だったんですね。

このような環境では、来た配達リクエストは全受けして、待機時間を少しでも短くするのが重要でした。

また、拒否しすぎて応答率が下がると干されるという考えが一般的だったので、干されないために極力拒否はしない、という理由もありました。

配達報酬アルゴリズムの変更

2024年、配達報酬を算出するアルゴリズムが変更されました。

これにより最低金額である320円(みつお)が出やすくなりましたが、逆に高額報酬(マグロ案件)の発生率も上がりました

つまり、以前に比べてさらに低単価と高単価の波が大きくなったのです。

例えば、320円の配達を1件15分でこなせるとして、1時間に4回配達したとすると時給換算で1280円になります。

しかし、マグロ案件を1回取れれば30分かかるダブルを1回配達するだけで1500円くらいはもらえるので、厳選作業に30分かかったとしても時給効率は上回ります

効率よく稼ぐためには、こういった配達報酬のクセを掴んで、それに対応していく必要があるわけですね。

応答率は配達リクエストに影響しない

昔は配達リクエストはできるだけ受けて、応答率を高く保つことが重要とされていました。

それが鳴りやすさに影響していると信じられていて、目安としては80~90%くらいを保つのが理想とされ、よっぽどのことがない限り拒否しないのが基本でした。

しかし、Uberからのメールで応答率と鳴りに関連性はないと明言されたため、応答率を気にする必要はなくなり、条件が悪いリクエストは遠慮なく拒否できるようになりました。

配達リクエストへの応答に関するご案内

配達リクエストを受信した際に、リクエストを承諾する、拒否する、または無視するかは、配達パートナーご自身で自由に選ぶことができます。

配達リクエストを拒否したり、無視したりした場合でも、配達パートナーが不利益を被ることは一切ありません。

リクエストを承諾しなかったことや応答率が、送信される配達リクエストの頻度や内容に影響を与えることは全くありません。

また、アカウント停止の理由になることもありません。

取らない方がいいリクエスト

配達報酬の高い・安いについては最初はわからないと思いますが、簡単に見分ける方法があります

金額だけでなく距離を見ることが大事です。

距離単価を見る

例えばこの画像のリクエストは8.7kmで560円となっています。これを距離単価にすると1kmあたり64円になります。

基本的に距離単価は100円で計算されることが多く、このように1kmあたり100円を切ってしまう案件は受けない方がいいです。

配達パートナー用語では「キロ割れ」「単価割れ」「距離負け」などと言います。

追いダブルは安い

ピックアップに向かう最中、もしくはピックアップしてドロップに向かっている最中に、追加の配達リクエストが入ることがあります。

金額のところが「+¥260」という感じで、+が付いてるのが追加リクエストですね。

配達パートナー用語では「追いダブル」、もしくは3件目の追加であれば「追いトリプル」と言われています。

追いダブルはピック先もドロップ先も近くに設定されていることが多いですが、配達報酬は100~300円しかもらえないことがほとんどです。短時間で終わるとはいえみつお(320円)以下だと正直取りたくないですね。

また、1件目で調理待ちが発生して調整金が付きそうな時でも、追いダブルを取ることで調整金が付くまでの時間が伸びてしまい、調整金なしになってしまうケースもありがちです。

雨クエストが発生している時や、クエストクリア目前で時間がない時なら受けるのもありだと思いますが、割りに合わないことの方が多いですね。

全受けのメリット・デメリット

全受けとは、全ての配達リクエストを拒否せず受けることです。

厳選した方が時給効率が上がるケースは多いですが、全受けにもメリットはあります。

状況によっては厳選せずに全受けした方が効率が良かった、という場合もあったりします。

クエストが達成しやすくなる

全受けすると、何も配達していない待機時間が短くなり、ショートの割合も多くなるため、必然的に配達回数が稼ぎやすくなります。

そのため、クエストを達成しやすくなる、というのが全受けのメリットですね。

しかし、日跨ぎクエストって1件あたりにすると75円とか、良くても100円なので、金額としては正直そんなに大きくないです。それなら高額報酬を厳選した方が稼ぎの効率としては上です。

ただ、1件あたり200~300円の高額雨クエストが発生している時だけは回数を優先してもいいと思います。

雨だとマグロ案件も発生しやすくなるので悩ましいところではありますが、低単価で回数を回した方が時給効率は高くなりやすいです。

そのあたりは雨の強さや雨対策装備にもよるので、様子を見て回数で堅実に稼ぐのか、一発高額マグロ狙いで行くのか、自分なりのスタイルを確立していきましょう!

チップがもらえる確率が上がる

配達回数が多いということは、チップがもらえる機会も増えます。

チップがどのくらいもらえるかは人それぞれなのでなんとも言えないところですが、私の経験的には50回に1回くらいでしょうか。

金額的には100~300円くらいが多いので、報酬に占める割合としては決して大きいものではありません

どちらかというと金額よりも気持ちがありがたく、モチベーションが上がるって意味の方が大きいですね。

なので回数を増やしてチップで稼ぐ、ってのはあまり現実的ではないです。

トラブルに遭遇する確率が上がる

全受けの基本は、ショート案件を短時間で高回転させることになります。

必然的に配達回数が増えるため、それだけトラブルに遭遇する確率は上がります

  • 商業施設でピックが大変
  • レストランでの調理待ち
  • ピック・ドロップの場所が見つからない
  • 注文者がなかなか出てくれない
  • タワマンでドロップが大変

トラブルというとちょっと大げさですが、このようなことは日常茶飯事に起きます。調整金が発生しない程度の短時間のトラブルって一番損なんですよね・・。

もし調整金が発生したとしても、元の報酬額が低いと加算される金額も低く、大した儲けにはなりません。

何も考えずに配達できる

個人的に、全受けする一番のメリットはこれかなと思います。

厳選する場合は、金額、時間、距離、ドロップ先をよく見て、その内容がいいのか悪いのかを見極めないといけません。

その日の状況によって受けるかどうかのラインも変わってくるし、あまり高望みしすぎるといつまで経っても配達を開始することができません

その点、全受けすると何も考えずに来たリクエストをポチポチするだけだし、運転中にスマホを操作する頻度も減って、オペレーションとしては非常に楽です。

稼ぎの効率はそこまで求めず、楽さを求めるなら全受けするのもありかなと思います。

厳選の効率的なやり方

厳選とは、自分の中で受けるべき基準を決めてそれ以下のリクエストは拒否する作業のことを言います。

多くの場合、マグロ案件と呼ばれる高額報酬を狙っていくことになります。

具体的な例を挙げてみます。

20分、3.3km436円のリクエストが飛んできました。受けるべきかは分単価かキロ単価で判断します。

この場合、分単価は21.8円キロ単価は132円となり、あまり高いとは言えないですね。

ピークタイムが終わった後ならアリかもですが、まだギリギリピークタイムなのでもうちょっと欲しいです。

何度か似たようなリクエストを拒否していると、さっき拒否したリクエストと別のリクエストがくっついてダブルになって戻ってきました。(配達レーダーなので取れるかは運です)

しかも金額は1250円と3倍近くまで上がり、分単価は40.3円キロ単価は284円になっています!

スクショ上部の時計を見てわかるように、厳選していた時間はたったの1分です。それだけの作業で大幅に効率を上げることに成功しました。

単価の判断基準は状況にもよりますが

  • 時給換算2000円(分単価33円)、キロ単価200円あればそこそこ高額
  • 時給換算3000円(分単価50円)、キロ単価300円あればかなり高額

って感じでザックリ考えてます。

また、単純に距離や金額だけでなく、ドロップ先で厳選する場合もあります。

高単価でも僻地に飛ばされる場合は戻ってくる時に何も受けられない可能性が高いのでスルーし、低単価でも鳴りがいいエリアならすぐに次が見つかる可能性が高いので受けてOK、というようにマイルールを作っておくことが大事です。

鳴りがいい場所を見つける

厳選はそもそも鳴りがいい場所じゃないとできません。

10分に1回しか鳴らない場所と、1分に1回鳴る場所では、チャンスの回数が10倍違うわけですからね。

私が鳴りがいいと判断する基準としてはこんな感じです。

  • 1回の信号待ちで2~3回鳴る
  • 配達完了前の数珠鳴りが2~3回鳴る
  • ヒートマップが赤くなる
  • 悪天候で配達パートナーの数が少ない

こういう状況であれば積極的に厳選していきます。

これらに全く当てはまらない場合、拒否しても次が鳴らない、もしくは鳴っても低単価の可能性が高いので、妥協して低めでも取っていくしかないです。

取っていいみつおもある

みつお(320円)のリクエストは無条件で拒否してしまいがちですが、取るべきみつおもあります。

短距離ですぐに終わるみつおであれば、意外と時間あたりの単価は悪くなかったりします。

例えば、このリクエストは、8分、0.5km320円となっています。

計算してみると、分単価40円キロ単価640円になるので、かなり好条件であることがわかります。

私の基準としては、1.2km以内、10分以内で終わるならみつおでも積極的に取ります。

ピック先が商業施設や地下街のようなめんどくさい度が高いところだったり、進行方向と逆でスムーズに到着できなさそうならスルーします。

みつおには数分のロスでも惜しいです。

まとめ

配達報酬のアルゴリズムが変わり、今のUber Eats で効率よく稼ぐなら厳選は必須になります。

全受けするということは、Uber に対して「いくら報酬が安くても受け入れます」という意志表示になってしまいます。

報酬ダウンを嘆くのであれば、「高単価じゃないと受けません」という意志表示をするためにも低単価はしっかり拒否していかないといけません。

とはいえ、ただ闇雲に低単価を拒否すればいいというわけではなく、鳴りがいい時間や場所を見つけどこまで妥協すべきか見極める必要はあるため、簡単な作業ではありません。

どれを拒否するべきか、どれを受けるべきかの感覚を少しずつ身に着けて、徐々に時給効率を上げていきましょう!

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