福岡市のUber Eats は実際どうなのか?稼げるエリアや注意点をレポート!
福岡県 福岡市では、Uber Eats をはじめ、出前館、menu、DiDi Food、Woltと数多くのフードデリバリーサービスが展開しています。
注文する側として選択肢が多いのはもちろんのこと、働く側としても日によって使い分けや比較検討できるのはメリットですね。
この記事では、福岡市でUber Eats の配達パートナーをやってみて稼ぎやすさはどうなのか、稼げるエリアはどこなのかといった情報をまとめていきます!
- Uber Eats 配達パートナーを始めた理由
- 福岡のフードデリバリー事情
- 福岡で配達する際の注意点
- 福岡で稼げるおすすめエリアは?
- 福岡での稼ぎやすさは?
- 配達パートナー登録~稼働までの期間は?
- あると便利なアイテム
- まとめ
Uber Eats 配達パートナーを始めた理由
飲食店等でのバイトは基本的にシフト制で「今日は暇だからバイトにいこう」といったように柔軟に予定を変更できず、空き時間を利用することはできませんよね。
そんな時、SNSでUber Eats 配達パートナーの投稿を見つけて興味を持ちました。シフトがなく自由に働けるのが自分にはピッタリでした。
好きな時に稼働できるUber Eats などのフードデリバリーは、副業にしやすい仕事の1つとしても注目されていると感じます。
近年は企業に就職していないフリーランスが増えるなど、働き方にも多様性が生まれています。副業を考える人が増えるのは自然な流れと言えるかもしれません。厚生労働省の【副業・兼業の促進に関するガイドライン】にも副業・兼業の希望者が増えていると書かれています。
福岡のフードデリバリー事情
副業ならまだ稼げる
私がフードデリバリーの仕事を始めた2020年当時は、福岡市でサービスが始まっていたのはUber Eats だけでした。
その後、出前館やmenuといった他社も続々と参入しましたが、SNSなどで情報収集すると注文があまり多くない印象だったので、今のところはUber Eats 1本でやっています。(現在は状況が変わっているかもしれません)
福岡のような地方都市は、やはり東京に比べると注文数も少なく、ランチやディナーのピークをすぎるとどうしても注文が入りにくくなります。 加えて、最近は街中どこを見ても配達パートナーに出くわすような状況で、注文の奪い合いになっている状態です。
こうした要因によりUber Eats の報酬額は2021年後半から徐々に下がっていますが、 私のように副業ならUber Eats だけでもそこまで問題ないです。
しかし、専業で配達をされている方にとっては死活問題なので、複数のフードデリバリーに登録してかけもちで稼働できるようにしておいた方がいいでしょう。
少ない配達でも達成できるクエストも
私は副業のため、1日の稼働件数は5件前後と少ないですが、Uber Eats のクエスト改訂で5回の配達でもインセンティブが付くようになったので、時給換算で1000円〜1500円ほどの収入を得ることはできています。
2022年4月でのクエストはUber Eats 側が回数の指定をしています。私は稼働が少ないので5回、5回、10回と配達が増える毎にインセンティブが発生するものになっています。
配達員の働き方により時給換算時の報酬は異なってきます。私の体験は1サンプルにすぎません。それでも自由に働いて、納得のいく報酬を得ることができています。
福岡で配達する際の注意点
ロングが多め
お店が集中している天神や博多で待機していると注文を受けやすいですが、ショートばかりではなくロングもわりと多く、遠くに飛ばされてしまうことがあります。
平気で西新や箱崎などにも飛ばされるので、自転車の人は体力をかなり消耗します。博多から早良区まで片道約6kmも配達しても、報酬は1km以内のものとほとんど変わらず……なんてこともあります。
私はふだん運動していない30歳男ですが、ランチタイムのピーク時では3時間走ると結構ヘロヘロになります。体力に自信がなくがっつり稼働したい方は、バイク稼働を考えた方がいいかもしれません。
アップデートで配達先がわかるように
Uber Eats は以前まで配達リクエスト時に表示されるのはお店のみで、配達先はリクエストを受けた後にしか表示されませんでした。
2021年からは、受注時に配達先まで見てからリクエストを受けるかどうか決めることができるようになったので、あまりにも遠いところは避けることも可能になっています。
- 配達の全体的な流れはこちらで解説
土地勘がないと迷うエリアも
天神の大名や今泉、薬院といったエリアは、店舗が集中しているので注文も出やすい反面、道が複雑なので土地勘がないと道に迷いやすいです。
配達に慣れていない初心者の方は、Uber Eats のドライバーアプリだけを頼りにしていると迷いやすいので、Google mapで経路を検索してナビ通りに行った方が手っ取り早いと思います。
自転車で注意するべき道
天神の中心街や博多駅周辺では、雨天時に危ないと感じる道があります。
写真のようなタイル敷きの道路や、黄色の点字ブロックは雨天時に非常に滑りやすくなります。転倒しそうになったこともあるので、細心の注意を払って走行するか、短距離なら自転車を押して歩いた方が無難です。
店舗の対応は良くなっている
私が配達を始めた2020年の春頃は、福岡ではまだまだフードデリバリーの認識が低く、店舗側も対応が行き届いていないことが多かったです。
例えば、お店に到着してもまだ商品が準備できていなかったり、こぼれやすい簡易な容器を使用していたり……。
しかし、コロナ禍でフードデリバリーが世の中に浸透してきたこともあってか、店舗側もしっかりと対応してくれることがほとんどになりました。
配達調整金額について
前述したように最近は待たされること自体が減りましたが、もし待たされてもUber Eats では報酬に「配達調整金額」が追加されるようになっています。
以下のような特定の状況で、基本金額に加えて加算される場合があります。
- 通常の目安よりも交通状況が混雑している場合
- 通常の目安よりも商品受け取り場所での待ち時間が長い場合
- 配達パートナーの数が少なく通常よりも配達の需要が高い場合
出典:Uber Eats 配達パートナーの料金|料金と売り上げの説明(2022年4月15日)
こちらの配達記録は店舗に到着して30分以上待った際の報酬です。Uber Eats では配達オーダーの際に見積もり料金が提示されますが、730円の予定が1,420円と大幅に引き上げられています。
配達調整金額が導入されるまで、店舗で長時間待っても報酬は変わりませんでした。しかし現在では、待ち時間を加味した報酬を得られることが多いので、私は商品提供が遅くなっても待機するようにしています。
福岡で稼げるおすすめエリアは?
博多エリア
博多と天神は福岡のメインとなるエリアで、飲食店が多く集まる人気の場所です。 ブーストなどのインセンティブも発生しやすく、稼ぎやすいエリアとなっています。
一方、人気エリアはメリットがある一方でデメリットもあります。配達スタイルによっては合わないと感じる人もいるでしょう。
博多のデメリット
博多付近で注文を受けると博多駅構内やマルイの中の店舗が多く、ピックアップに時間がかかります。自転車を止める場所も有料だったり、少し遠かったりするため不便です。
また、大勢の配達員に比べると注文数が少なく、ピークを過ぎると多くの配達員が駅前広場で1時間以上も待機しています。
雨の日はボーナスが得られるので急いで配達しようとしますが、前の章でも紹介したようにアスファルトではない道は転倒のリスクがあります。
雨の駅前広場で転倒して商品をダメにしてしまい、キャンセルせざるをえなくなったと複数の配達員から聞いています。ピックアップ後のキャンセルは運営とのやり取り等が含まれ時間がとられるので、できるだけ避けたいです。
天神の新天町周辺エリア
天神の新天町周辺は注文が多く、福岡市中央区周辺の配達員の間では定番になっています。
新天町のこちらの道にはオーダー待ちをしている配達員の方が多く見受けられます。
この近辺にはマクドナルド、伝説のすた丼屋、大阪王将などの人気店の他に、PARCOやソラリアステージの飲食店もあるので注文が入りやすい印象です。
この場所での待機も良いと思いますが、私は基本的にどこかに留まるのではなく、自転車を運転しながら注文が入ることを待っています。
基本的な移動ルートは天神の新天町→大名→今泉です。注文が入らなかった場合は天神の新天町に戻るか、薬院→春吉→中洲、あるいは国体道路→中洲のルートを移動しています。
天神のデメリット
注文数がとても多い一方、博多同様にやはり配達員が飽和している傾向です。ピーク時間を外れると警固公園で話しながら待機する配達員をよく見かけます。
また、なによりも人が多すぎて自転車を運転しにくいです。天神は車道と歩道の区別がない場所もあり、まったく進めないこともしばしばあります。車道と縁石の距離が近く危ない箇所もあるため注意が必要です。。
薬院駅エリア
穴場情報としては、薬院駅周辺もおすすめです。こちらはマクドナルドやガストなどのチェーン店の注文が多い印象です。
私は自転車で天神→今泉→薬院を回って注文を探すことが多いです。
中洲エリア
中洲は特におすすめの穴場エリアです! その理由は、
- ピックアップしやすい店舗ばかり。
- 近くへの配達が多い。
- 注文数の割に配達員が少ない。
が挙げられます。
中洲は人気の飲み屋が多く、店舗の入り口は混むことが多いため、多くの店舗がピックアップ専用の裏口を用意しています。そのため、ピックアップがしやすく、スムーズに配達に向かうことができます。配達を受けるときは必ず受け取り場所を確認しましょう!
また、中洲付近はホテルや夜のお店が多く、ここまでの配達を受けることも多いです。1km圏内の場合が多く、注文者はホテルやお店の入り口で待機してくれるため、配達数が収入に直結するUber Eats では大変効率がいいです。
配達パートナーの多くは天神や博多に集まることが多いため、ピーク時でなくとも注文が多く、配達数を稼ぐことができます。中洲で待機することやピックアップがしやすいお店を知るなどコツを得るうちにどんどん収入は増えていきました。
配達を始めた当初は受信した注文を全て受けて、遠いエリアまでの配達も行っていたのですが、全て中洲や天神付近で完結させることで収入が安定するようになりました。
福岡での稼ぎやすさは?
報酬は変化しているがまだまだ稼げる
ランチ限定で3時間稼働した場合
私が配達パートナーを始めた2020年の春頃は、基本的にランチのピーク時に絞ってブースト発生時間のみ稼働していました。11時から14時の3時間でだいたい6~8件ほど配達して、1日4000円程度の報酬(1件平均550円程度)でした。
慣れないうちは配達に時間がかかり、また先ほど述べたように店舗側もサービスを始めたばかりで調理待ちが多く発生し、正直あまり効率は良くなかったです。
経験を積み効率アップ! しかし報酬は……
約1年ほど続けたところ、効率の良い配達経路を選べるようになり、調理待ちが長すぎる店舗は避けるなどの対策も覚え、以前より無駄のない動きができるようになっています。
しかし、Uber Eats の配達報酬体系が変わり、配達報酬の平均は1件500円程度に下がったため、結果として稼ぎはそこまで変化していない状態です。
配達パートナーの数が増えて競争率も上がっているので、きちんと自分のスキルをアップデートしていかないと稼ぎは下がっていってしまいますね。
短時間で稼ぐなら土曜日と日曜日!
土曜日と日曜日は博多・中洲・天神の一帯に150円から250円のボーナスが追加されます。土日は2件配達すると時給が1000円を超えることがほとんどで効率が良いです。
土曜日 | 12,460円 |
日曜日 | 10,180円 |
平日 | 6,840円 |
博多・休日 | 9,420円 |
天神・休日 | 9,820円 |
また雨の日だとさらにボーナスが加算される日もあります。中洲だと配達数を稼ぐことができるため、配達数に応じたインセンティブもかなりの金額を得ることができます。
前の週に自分が行う配達数とそれに応じたインセンティブを選ぶのですが、おすすめは75件配達です。このエリアだと、1週間もあれば75件は軽く超えます。
配達パートナー登録~稼働までの期間は?
稼働までの時間は混雑具合によってまちまち
私が配達パートナーに登録したのは2020年4月半ばでしたが、ちょうどコロナの影響でパートナーセンターが閉鎖し、オンラインのみでの登録に切り替わっていた時期でした。
福岡でも緊急事態宣言が発令され、店舗の営業時間の短縮や休業で配達パートナー登録希望者が多くてバタバタしていた時期で、登録までに1~2週間程度かかりました。(通常は2日~1週間程度です)
本来は申請をしてから2~7日で登録が完了する仕様とのことですが、私の場合は10日経っても登録が完了せず、運営からも何もメッセージが届いていませんでした。運営に問い合わせをしたところ、3日ほどで登録が完了しました。
対応を見ていると、問い合わせをしなければ全く対応しないつもりだったかのように感じました。早く配達を始めたい人は申請して2~3日経過した後に、自分の登録が現在どのように進んでいるか確認することをおすすめします。
稼働前に購入したもの
- Uber Eatsの専用バッグ 4,000円 (Amazon)
- スマホホルダー 2,000円 (Amazon)
- アルミシート 100円 (100均)
配達を始めるための初期費用は合計6,100円でした。
ちょうどその頃、Uber Eats の配達バッグはパートナーセンターでの受け取りからAmazonで注文する方式に変わりました。 全国の注文がAmazonに集中したためか、一時は在庫が少なく注文できない状態でした。
それ以降も配達バッグは在庫切れになっていることが度々あり、最近は純正以外のバッグを使っている人もよく見かけるようになりました。
あると便利なアイテム
スマホホルダー
スマホホルダーは間違いなく必須です。 スマホ片手で運転は危ないですし、そもそも厳罰化されましたので絶対にやめましょう。
私はTiakiaというメーカーのスマホホルダーを使用しています。 お店に入るときスマホを持っていくので取り外しやすい方が便利ですが、このスマホホルダーは片手でも簡単に取り外し可能です。
またスマホ画面の角度調整も自由なのでおすすめです。
バッグカバー
最近では小さめの配達バッグを利用されている方を多く見受けますが、Uber Eats の正規バッグを利用するのであればバッグカバーをおすすめします。
バッグカバーがあることによって雨を弾くこともできますが、サイドポケットの収納を補強する用途がメインになっています。
雨天時に配達をしていても、稼働中に雨が止むこともあります。冬はまだ良いのですが、夏にカッパを着たままでいると大変蒸し暑く、脱水症状にもなりかねません。
私は片方のサイドポケットに現金配達用のお金と飲み物を入れています。そのため、上下のカッパを収納するにはもう片方のサイドポケットに入れることになります。
画像左のようにカッパの袋がはみ出してしまいますが、バッグカバーを利用するとそれがすっぽりと収まります。
夏場になると1リットルの長い水筒を入れているのですが、それも落ちたことはありません。また、先にも述べましたが私は現金をサイドポケットに入れています。バッグカバーによって落下防止になるのはもちろん、目隠しにもなりますので現金を見えない状態にすることができます。
バッグカバーはXXLなどの大きめのサイズを利用すれば大丈夫です。それ以外にはスマホホルダー、携帯用充電器、自転車用ヘルメットをおすすめします。
アルミシート
料理を運ぶ際にバッグの隙間に入れて揺れたり傾いたりするのを防ぐ緩衝材はアルミシートがオススメです。
初めの頃はネットの情報などを見てタオルで隙間を埋めていたのですが、意外とかさばりました。 配達員仲間がアルミシートを教えてくれたので試しに使ってみると、隙間にフィットしやすく大変便利でした。保温効果もあるので一石二鳥です。
こんな感じで隙間に入れて使用しています。
- 仕切りや緩衝材についてはこちらの記事もおすすめ!
紙類(置き配用)
置き配を指定されたお客様には、紙を引いてその上に商品を置きましょう。個人情報や他人に見られるとまずい情報が載っていない場合は裏紙で十分です。
配達車両はクロスバイク
自転車はクロスバイクというスポーツタイプの物をもともと持っていたので、それを使って配達しています。
こういうタイプの自転車だとスタンドをつけてない方もいると思いますが、配達で使用するならスタンドはあったほうがいいです。料理を受け取りに行ったり配達したりで1日に何度も乗り降りするので、その度に自転車の置き場所を探すのは大変ですからね。
自転車用のヘルメットは、利用していない配達員の方も多い印象です。しかし、頭の保護があることによって安心感が全く異なりますので準備しましょう。
自転車保険は楽天
楽天の超簡単保険の自転車保険プランに加入しています。月々210円とお安いです。
福岡でも注文の多い天神は人通りも多いので、万が一の事故のために保険は加入しておいた方がいいです。
まとめ
軽い気持ちで始めたUber Eats の配達パートナーでしたが、本業の隙間時間に運動しながら稼げるので、気分転換にもなって気に入っています。 今後も副業としてこのペースで続けていく予定です。
Uber Eats はクエストをクリアすると達成感があるのが飽きずに続けられる理由かなと思います。また、早く丁寧に配達した時などにお客様から「ありがとう」という言葉が聞けると心に沁み、たまにチップをいただけることもモチベーションとなっています。
一方、配達パートナーが増えた影響で報酬単価は下がっていっているので、フードデリバリー専業の場合は複数のアプリに登録している方が多いです。
私のように1日3時間程度の短時間の稼働の場合、あまり手を広げすぎるとクエストをクリアできなくなってしまいます。副業ならUber Eats 1本の方がかえって効率がいいかなと思っています。
- 登録の流れはこちらで解説