「Uber Eats 配達員はやめとけ」と言われる理由を配達パートナー目線でガチ解説します
Uber Eats 配達パートナーは自由で楽そうな仕事に見えるかもしれませんが、大変なことや苦労することもいろいろとあります。
SNSなどを見ていると、配達パートナーになるのはやめとけ!という意見を見かけることもあるでしょう。
私は何年も配達パートナーの仕事をやっているので、やめとけ!と言われる理由と、実際のところどうなのか、というのを解説していきます。
配達パートナーに登録するか迷っている人の参考になればと思います。
- 収入が不安定だからやめとけ
- 費用がかかるからやめとけ
- 土日休めないからやめとけ
- 社会保険がないからやめとけ
- 税務処理が大変だからやめとけ
- 体力的な負担が大きいからやめとけ
- 交通事故の危険があるからやめとけ
- スキルが身に付かないからやめとけ
- 履歴書に書けないからやめとけ
- 底辺の仕事と思われがちだからやめとけ
- まとめ
収入が不安定だからやめとけ
Uber Eats 配達パートナーは月給・日給・時給といった固定の給料は決まっていません。もちろんサラリーマンのように賞与もなければ、有給休暇もありません。
配達パートナーの報酬は1回ずつの配達内容によって変わるし、配達リクエストが少なければ稼ぎも少なくなってしまいます。
そのため収入が不安定で、普通の仕事に比べて稼ぎが少なくなってしまうことがあるのが、「やめとけ」と言われる一番の理由と言えるでしょう。
専業で稼いでる人も大勢いる
配達パートナーの仕事は非常に波が大きく、稼げる時は大きく稼げますが、暇な時は最低賃金を割ってしまうことがあるのは事実です。
なぜそんなに上下の幅が大きいのかというと、場所・時期・時間帯・天候など様々な理由で稼ぎが変動するためです。
どれくらい稼げるのかは断言しにくいのですが、きちんと注文が入るエリアを見極めれば時給1200~1500円程度は稼げることが多いです。普通のアルバイトに比べれば稼ぎはいいです。
繁忙期になれば時給換算で2000円以上になることもあるし、1日で2万円以上・月に40万円以上稼げることもザラにあり、Uber Eats専業で生活が成り立っている人は大勢います。
正社員のような安定性はないですが、繁忙期の稼げる時にたくさん稼いで、稼ぎが減る閑散期は他の仕事をしたり好きなことに打ち込む、というライフスタイルも今の世の中なら全然アリでしょう。
閑散期はすぐに働けるバイトアプリタイミーと併用するのも手です。
普通のバイトは長期前提になるのでやり始めると辞めにくいですが、タイミーなら1日単位なので辞める・辞めないといった話とは無縁です。
専業配達員であれば給与所得控除の枠で稼げるのもオススメの理由です。(つまり範囲内におさめれば税金がかかりません)
費用がかかるからやめとけ
会社員であれば、仕事で使う道具は会社の経費で購入することがほとんどです。
例えば、会社で使うパソコンだったり、制服や作業着だったり、営業用の社用車など、自分で購入してくださいとなることはまずないです。
しかし、Uber Eats 配達パートナーは、配達に使うバイク、スマホ、配達バッグ、モバイルバッテリーなど、様々なものを自腹で購入しないといけません。
さらに、バイクのガソリン代や整備費、スマホの通信費などもかかってくるので、ランニングコストもバカになりません。
お金を稼ぐために仕事をしているのに、そのためにお金がかかってちゃ意味がない、というのが「やめとけ」と言われる理由として大きいです。
個人事業主なので経費はかかる
Uber Eats 配達パートナーは雇われているわけではなく、個人事業主として仕事を請け負います。つまりはフリーランスです。
フリーランスの仕事には、ライター、カメラマン、漫画家、YouTuberなど様々な職業がありますが、どの仕事であっても経費がかかるのは普通のことです。
バイクが買えなければ自転車でも配達できるし、レンタルやリースを活用すればまとまったお金がなくても問題ありません。
スマホは自分が元々持っているものを使えばいいし、配達バッグやモバイルバッテリーなど細々したものは1万円もあれば揃えることができます。
なので、フリーランスの開業資金としては非常に安価な部類だと思います。
土日休めないからやめとけ
Uber Eats は多くの人が休んでいる日に注文が増えるため、ガッツリ稼ぎたかったら土日は働くしかないです。
特にランチやディナーのごはん時は一番稼げる時間帯というのもあって、友人とスケジュールを合わせて遊びに行く、というのがやりづらくなってしまいます。
そのため土日のイベントに参加することが多い人や、家族や友人に土日休みが多い人は、Uber Eats をやるのは「やめとけ」と言われるのは無理のないことです。
休みは自由に取れる
土日の方が効率よく稼げるので働いた方がいいってのは間違いないんですが、絶対に働かないといけないわけではありません。
普通のサービス業であれば一度シフトに入ってしまうと急に休んだり交代してもらうのは難しいですが、Uber Eatsはシフトという概念すらないので、休みたい時はアプリをオンにしなければいいだけです。
働く時間も柔軟に決められるので、友人とランチに行く予定が入ったから昼は休みにして、そのかわり夜は遅くまで働く、みたいなフレキシブルな働き方もできます。
労働時間や休日の自由さはフリーランスならではですね。
社会保険がないからやめとけ
正社員であれば社会保険に加入することができます。健康保険、厚生年金保険、介護保険、労災保険、雇用保険のことですね。
Uber Eats 配達パートナーには社会保険がなく、自分でなんとかしなくてはいけません。
健康保険は会社が半分負担してくれますが、国民健康保険は全額負担になるため支払いがかなり高額になるし、国民年金は厚生年金に比べて将来の受給額が少ないです。
仕事で怪我をしても労災保険が下りないし、仕事をやめても雇用保険を受給できません。
このようなメリットは働いている時には感じにくいですが、生涯を通すと数千万円単位になるため、社会保険がないUber Eats は「やめとけ」と言われてしまうわけです。
保険は自分でしっかり入ろう
正直、社会保険に関しては反論することができません。Uber Eats 配達パートナーの明確な弱点と言っていいと思います。
これに関してはフリーランスであれば仕方ない部分なので、知識としてしっかり知っておくことが大事です。
万が一、任意保険未加入で事故ってしまうとものすごい賠償金を支払うことになるので、任意保険には絶対に入っておいた方がいいです。
税務処理が大変だからやめとけ
普通の会社員であれば、毎月の給料から税金を天引きして、年末調整で控除なども合わせて1年分で計算してくれるので、自分で税務処理をすることは非常に少ないです。
Uber Eats 配達パートナーはこういった税務処理を全部自分でやらないといけません。毎週の売り上げを計算し、経費を差し引いて、毎年2~3月に確定申告しないといけないのです。
通常の仕事に加えてこういった作業が追加されるのが面倒なので、Uber Eats 配達パートナーは「やめとけ」と言われるわけですね。
慣れればそこまで難しくはない
これに関しては本音を言うと面倒だしできることならやりたくないです。
ですがフリーランスである以上、絶対に避けて通ることはできないので、これも仕事のうちだと思って受け入れるしかないです。
1年目はわからないことが多すぎて大変を通り越して恐怖でしたが、2年目、3年目と同じ作業を繰り返していくうちにだんだん身についてきて、最初ほど嫌な気持ちではなくなってきました。
今はオンラインでできる会計ソフトもあるし、税務署もちゃんと納税する人には優しく教えてくれるので、素人でもどうにかすることはできます。
税金の知識も付くし、悪いことばかりではないです。
体力的な負担が大きいからやめとけ
Uber Eats は完全な肉体労働です。特に自転車は体力の消耗が非常に大きく、自転車が趣味というレベルの人じゃないと本業でやるのは無理でしょう。
バイクであっても同じ姿勢で運転し続けないといけないので肩や腰を痛めやすいし、配達バッグはけっこうな重量があるので、あれを背負っていると体の色んな所が痛くなってきます。
あとはずっと道路を走っているので排気ガスで喉をやられたりもしがちです。
このように身体への負担が大きく、疲労が溜まったり、慢性的な腰痛などの原因にもなるため、Uber Eats 配達パートナーは「やめとけ」と言う人もいるのでしょう。
適度な運動になる
これは実体験なのですが、配達の仕事を始めてから体重がかなり落ちました。
バイクだからそんなに大した運動ではないと思っていたのですが、実際にはピック先やドロップ先では歩いたり階段を昇り降りすることが多いので、けっこうな運動量になるんですよね。
それまでデスクワークばかりで運動不足だったので、体を動かす機会ができたのは逆に良かったです。
バイクに乗り過ぎてお尻が痛くなったり、クラッチの握り過ぎで手首が痛くなるっていうのはあったので、そこはしっかり休みを取りながら調整しないといけないとは思います。
交通事故の危険があるからやめとけ
Uber Eats 配達パートナーは一日中バイクや自転車で道路を走り回る仕事なので、普通に暮らしている人よりも交通事故の危険性は高いです。
会社に所属していれば交通安全の講習があったり、事故防止のために色々な対策があるでしょう。
しかし、Uber Eatsは安全に関しては完全に個人に任されていて、事故が起きても自己責任になってしまいます。
バイクでの交通事故は自動車に比べて取り返しがつかないことになりかねないため、身の安全を第一に考えるなら「やめとけ」というのも納得です。
交通安全の意識を高める
配達の仕事は交通事故と常に隣り合わせと言っていいです。これは紛れもない事実です。
慣れた道をただ運転するのとは違って、行ったことがない場所でナビを見ながら運転することが多く、運転中に配達リクエストが入ると気が散るし、配達パートナーをやってる側からしても危ないと感じることは多々あります。
早く配達することばっかりに気を取られて安全意識が低い人はやらない方がいいです。こればっかりは本当にそう思います。
スキルが身に付かないからやめとけ
Uber Eats の仕事内容は、お店で商品を受け取って、注文者の元に届けるだけです。
誰でも簡単にできる仕事ですが、逆に言ってしまえば特別な能力が必要なくスキルアップが望みにくい仕事とも言えます。
何もスキルが身に付かないと、もしフードデリバリーが斜陽になってしまったら仕事がなくなってしまいます。
副業でやったり転職の合間にやる程度ならいいけど、本業にするのは危険だから「やめとけ」という意見もあるでしょう。
会社員にはないスキルが身に付く
Uber Eats は誰かに指示されることがないし、相談する相手もいないので、独立して仕事をする力が身に付きます。
好きな時に休めるというのは裏を返せば時間管理を自分でしないといけないわけだし、稼ぎを増やすためには効率化の工夫を自分で調べて実践していかないといけません。
こういった自己管理や試行錯誤は、会社から与えられた仕事をこなしているだけだと身に着くものではなく、別の仕事をしていくうえでも役立つでしょう。
というか、もしフードデリバリーがなくなったとしても配達の仕事(郵便配達やバイク便など)はなくならないので、いくらでも他業種にスキルを応用することはできます。
履歴書に書けないからやめとけ
もしフードデリバリーの仕事をやめていざ正社員に就職しようとした時に、Uber Eats 配達パートナーは職歴として履歴書に書けるのでしょうか?
Uber Eats の仕事は応募・採用がないので誰でもすぐに始められるし、アルバイトみたいなものだから職歴として履歴書に書くのはちょっと難しい・・、という意味で「やめとけ」と言う人もいると思います。
どうアピールするかが重要
何度も説明したようにUber Eats の配達パートナーは個人事業主なので、履歴書に書けない仕事ではありません。問題は配達パートナーを通して得たスキルをどう次の仕事に活かせるのか、だと思います。
配達に直接関係ない職種であっても、レストランや注文者とのコミュニケーションで高評価を得たことはアピールに繋げることができるでしょう。
配達は時間管理やルート設定が重要な仕事であり、効率的な物事の考え方は様々な仕事に活かすことができます。
底辺の仕事と思われがちだからやめとけ
配達パートナーの仕事は、学歴も経験も必要なく誰でもやることができます。
また、タワマンに住む富裕層にご飯を届けるというイメージからか、底辺の仕事と思っている人が少なからずいます。
もっと上を目指した方がいいという意味で、配達パートナーは「やめとけ」という意見も理解できないことはないです。
社会を支える重要な仕事
そもそも底辺な仕事なんていうものは存在しません。どんな職業も社会を支える重要な役割があります。
フードデリバリー配達員がいることでコロナ渦では感染対策に役立ったし、外に出れない高齢者や病気の人が家にいながらおいしいごはんを食べることができます。
まだ始まって年数が浅い新しい働き方なので理解は得にくいかもしれませんが、Uber Eats の対応エリアが広がり利用者が増えていくことで、徐々に社会的にも認められ欠かせない存在になっていくのではないかと思います。
まとめ
Uber Eats 配達パートナーはやめとけと言われる理由についてと、それに対する反論をまとめました。
私は正社員、派遣社員、アルバイト、自営業と色々な働き方を経験してきましたが、配達パートナーの仕事はけっこう気に入っています。
これほど自由な働き方ってなかなかないし、やる気になればたくさん稼ぐこともできるし、人に勧めてもまったく問題ない仕事だと思います。
社会保険がないことや税務処理を自分でやらないといけないのは辛いところではありますが、そこは自由な働き方の代償なので仕方ありません。自分の中で何を優先するかの選択という感じになりますね。
あとは、やっぱり交通事故だけは怖いので、バイクや自転車の運転が苦手な方や、交通ルールをきちんと守れない人、任意保険すらちゃんと入っていない人は、本当にやめておいた方がいいです。
実際の仕事内容はこちらのレポートも合わせて読んでみてください。
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